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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 韓国の検索ポータルや電子商取引(EC)の分野でシェア1位のNAVER社と、スマートフォン事業から撤退してAI(人工知能)・ロボット・車載電装に力を入れてる韓国LG Electronics社が、「Hyperscale AI(超巨大言語モデル)」への投資を加速している。

 Hyperscale AIはパラメータ数を数千億個に増やし、人間の脳により近づけたとされるAIである。高性能コンピューティングインフラを活用して深層学習の効率を高め、大容量データを学習することで自ら学習・思考・判断をする。特定用途ではなく多様な産業分野で使え、単純計算より創作分野で高い性能を発揮するのが特徴とされている。

 NAVER社は2021年5月25日、「NAVER AI NOW」というイベントを開催し、韓国企業としては初めて自社開発した韓国語のHyperscale AI「HyperCLOVA」を公開した(図1)。

図1 HyperCLOVAの3つの核心
図1 HyperCLOVAの3つの核心
5月25日に開催された「NAVER AI NOW」で、NAVER社Clova CICのCEO Chung Suk Geun氏は「HyperCLOVAの核心はスーパーコンピュータ、データ、AIスペシャリストにある」と発言した。(図:NAVERTVからキャプチャー)
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 HyperCLOVAのパラメータ数は、米Open AIが開発した自然言語処理モデル「GPT-3」の1750億パラメータを超える2040億である。同社はこれまで、問題別にデータを集めてモデルを開発してきたが、Hyperscale AIは1つのビッグモデルで多様な問題に対応できるためAI開発と適用方法が大きく変わるとした。HyperCLOVAの核心はスーパーコンピュータ、データ、AIスペシャリストの3つにあると述べた。