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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 2020年に米OpenAIが「GPT-3」を公開して以来、韓国でも米グーグルの「LaMDA」や米Microsoft社と米NVIDIA社の「MT-NLG(Megatron-Turing Natural Language Generation)」のように汎用性が高い大規模言語モデルの競争が激しくなってきている。ネット企業やキャリア各社は韓国語の大規模言語モデルを開発し、コールセンターにかかってくる電話のテキスト化や顧客の感情分析、高齢者向けの対話、レコメンド、記事作成、マンガや小説創作など多様なサービスに利用している。

 韓国語の大規模言語モデルといえば韓国最大のネット企業であるNAVER社が2021年5月に公開した「HyperCLOVA」がもっとも有名だ1)。NAVER社のポータルサイト上にあるブログ、ニュース記事などのデータを活用して開発した2040億パラメータ規模の言語モデルである。