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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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著者の岡野原大輔氏
著者の岡野原大輔氏

 世の中の多くの現象には対称性がみられる。

  ある対象$M$が対称性$S$を持つとは、$S$で指定された操作$g \in S$を$M$に適用しても$M$が変わらないことを言う。

  例えば、球体は任意の回転操作を適用しても球体のままだし、左右対称な図形は左右反転操作を適用しても図形は変わらない。この対称性は幾何的な対象だけでなく物理現象の多くにみられる。

 この対称性は学習する際の強力な帰納バイアス、つまり学習結果に大きく貢献できる学習データ以外の事前知識として利用することができる。