2019年5月17日、IoT推進コンソーシアム、経済産業省および総務省は、「カメラ画像利活用ガイドブック 事前告知・通知に関する参考事例集」(以下「事例集」という。)を作成し公表した1)。これは、2018年3月30日に公表されたカメラ画像利活用ガイドブック(以下「ガイドブック」という。)ver2.02)に基づき、事前告知のあり方について、参考となる事例を紹介したものである。
ところで、ガイドブックver2.0は、2017年1月31日に公表されたガイドブックver1.0を改訂したものであるが、主な改訂点は、「リピート分析」の追加である。
リピート分析とは、店舗等に設置されたカメラで取得した来店客の画像から特徴量データを取得して一定期間保存し、2回目以降の入店の判定キーとして使用すると共に、来店履歴・店舗内導線・購買履歴等をひも付けて保存するものをいう。画像データは特徴量情報取得後直ちに破棄するが、特徴量情報は、一定期間が経過するまでは破棄されない。