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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 2021年11月、建物の警備ロボットがエレベータから降りようとしている一般客の進路を一時的に妨害したとして、ロボットの運営会社が謝罪・報告文を公表した1)

 公表によると、警備ロボットは無人のエレベータにのみ搭乗する設定であったが、乗り込もうとしたエレベータ内に3人の一般客がいたので、乗車中断の遠隔指示により後退して退出しようとした。しかし、外にいた他の客とも距離を保とうとしたため、扉付近に立ち往生したという。

 ロボットが建物のエレベータを利用することについて、法律上どのような問題があるだろうか。