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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 「夢を見ながらロボットを動かす」─。

 そんなSFじみたタイトルの技術を米グーグルが発表した。その名も「Dreamer(夢想者)」。大仰な名前だが、至って正統派でプラクティカルなロボット向けの機械学習手法である。

 教師なし学習の一種「深層強化学習」のロボット応用の領域で、このDreamerは既存手法を上回る最高性能を達成した。強化学習の課題であった学習時間・学習効率についても、これまで20日以上を要していたものをわずか28時間で済むようにし、実に20倍もの高速化を成し遂げた。

 手法のアイデア、そして実用性、それぞれの面で革新的な成果を出したのである。ロボット実機への適用はまだこれからだが、ディープラーニング技術で世界最高峰の力を持つグーグルならではの、大仰な名称に見合うだけの技術といえる。