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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 ソニーグループ(以下、ソニー)が新型の4脚歩行ロボットを開発した。4脚ロボットといっても、家庭向けの「aibo」1)のような小型のものではない。可搬質量(ペイロード)が20kgもある大型の歩行ロボットである(図1)。

 今回の記事では、同社が突然発表したこの大型ロボットの技術の詳細について解説していこう。肝になるのは、同社が独自開発した新型アクチュエータである。

図1 4脚ロボット「Tachyon」の外観
図1 4脚ロボット「Tachyon」の外観
可搬質量は20kgである。(撮影:日経Robotics)
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(動画:ソニーグループ)

 これまでソニーが手掛けるロボット技術というと、2000年代の「AIBO」「QRIO」のように、どちらかというとエンターテインメント指向のものが多かったが、最近は変化が見え始めている。

 2019年には医療ロボットなどへの応用を見据え、力覚フィードバックを備えた遠隔操作装置を発表2)。2021年には川崎重工業と共にロボット向け遠隔操作プラットフォームの新会社を合弁で設立するなど、実用指向のロボット技術に注力する姿勢を見せている。