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目次
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普通の学習でDNNをエッジ向けにコンパクトに、東芝と理研が発見、Adamはスパース化に効く
大規模なディープニューラルネット(DNN)をネットワークのエッジ側にある機器で実行する際に問題になるのが、高い計算能力やメモリ容量が必要になることである。この負担を軽減するため、様々な手法が考案されてきた。DNNのパラメータ(重み)数の削減(枝刈り)や、8ビット整数など低ビット表現への量子化、ソフ…
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画像認識ディープニューラルネットの挙動を“デバッグ”、分類への寄与部を探すLIME技術、日立超LSIが活用
ディープニューラルネット(DNN)は画像認識などで高い精度を持つ半面、「挙動がブラックボックスになりがちだ」とのイメージが一般には流布している。しかし、実際にはDNNの挙動を解析し、誤認識などがあった場合の要因を探れる“デバッグ手法”がここ数年で多く登場している。
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グーグルWaymoがディープラーニング技術、模倣学習で自動運転車の行動を制御
2018年、米国カリフォルニアにある米グーグル系のWaymo社の自動運転テストコース、通称“Castle"を、ディープラーニングベースの自動運転車「Chrysler Pacifica」が駆け抜けた。
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ラズパイGPUで深層学習推論を高速化、異色の精鋭集団Idein(前編)
ラズパイ(Raspberry Pi)の全機種に、GPUが標準搭載されているのをご存じだろうか。このラズパイのGPUを使って、ディープラーニング推論を劇的に高速化する技術を開発したのが、日本のAIベンチャー、Idein(イデイン)だ。知られざる精鋭ソフトウエア技術者集団の実像を、前編と後編の2回にわた…
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横河電機とNAISTが化学プラント向けに強化学習、少ない試行回数で高度な制御を実現
機械学習ベースのシステムが、人手で設計したシステムの性能を凌駕してしまう─。この動きがロボットをはじめとする各種機器の制御に広がろうとしている。横河電機と奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)が研究対象に選んだのは化学プラントだ。
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Amazonがロボット向けクラウド、AWS Greengrassと機械学習を核にエッジ領域に進出
深層強化学習のPPO適用のロボットも投入
自社の物流センター向けにロボットを内製したり、ロボットによる自動ピッキング技術の国際競技会「Amazon Robotics Challenge」を開催したりするなど、これまでロボット技術に積極的に関与してきた米Amazon.comグループ。そんな同社が、また新たな角度からロボット関連の事業を打ち出…
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人の動作を真似るディープラーニング技術でリコーが新手法開発、ロボット事業にも参入へ
複合機事業などを手掛けるリコーが、ロボット向けディープラーニング技術の領域で先進的な成果を出した。ディープラーニング領域では現在、ロボットに人間の動作を真似させて、覚えさせる「摸倣学習(imitation learning)」という技術の開発が活発になっている。現在の産業用ロボットのような複雑なプ…
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《日経Robo》豚の食肉処理ロボにディープラーニング技術、ナイフ入れる位置を高精度推定
不定形で軟らかい物を扱うことが特徴の食品分野。ロボットが苦手としていたこの領域に、ディープラーニング技術を適用する事例が出てきた。大型の冷凍機や食肉処理装置を手掛ける前川製作所が、自社の豚もも肉処理ロボット向けにディープラーニング技術を開発した。
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《日経Robo》計算論的思考から深層学習的思考へ
機械学習工学の動向(4)
次にPFNの丸山宏氏が提唱するアイデアを紹介しよう。PFNは機械学習分野で世界レベルの企業ということもあり、豊富な知見を持つと見られるが、同氏が本誌による取材で特に重要と強調した点は主に2つある。
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《日経Robo》JAXAの事例:深層学習を含んだシステムの安全分析
機械学習工学の動向(3)
「ディープラーニングにおいて安全性をどう担保するか」─。これはAIブームの最中の現在、よく議論に上がるトピックである。しかし、この問いは実はJAXAのような安全の専門家集団にとっては適切な問い掛けではない。安全性とは、個々のモジュールレベルでは成立し得ず、システムレベルになって初めて成立し、検討で…
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《日経Robo》機械学習工学とSoftware 2.0
機械学習工学の動向(2)
そもそも、機械学習といっても実態はソフトウエアの一種である。このため、体系化するといってもゼロから構築するのは適切ではない。機械学習もあくまで「ソフト開発手法の一種」と捉え、「既存のソフトウエア工学をベースにして、その全体なり一部なりを機械学習向けに書き換えることになるだろう」。MLSEの発起人の…
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《日経Robo》ソニーがaibo向けにROSの高速化技術、ノード間通信をUNIX domain socketで実装
犬型ロボット「aibo」で、ロボット向けフレームワークの「ROS(robot operating system)」を全面的に採用したソニー(図1)。同社によるaiboの開発成果のROSコミュニティへのフィードバック(還元)がついに始まった。
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《日経Robo》深層強化学習で5指ハンドを制御、教師なしで人間らしい指使いが創発
「他人が何も教え込まなくても、子供のように試行錯誤を重ねることで適切な動きや答えを見つけ出す」─。人工知能(AI)という言葉のイメージに最も近い、こうした振る舞いを実現する技術「深層強化学習(DRL:deep reinforcement learning)」が、いよいよ実機のロボットで成立するよう…
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《日経Robo》建機にディープラーニング、ゼネコンのフジタが開発
オペレータの動作から学習し掘削作業を自動化
ディープラーニング技術がついに建設土木分野に広がり始めた。ゼネコンのフジタが建機にディープラーニング(深層学習)技術を適用。土木工事やビルの土工事などの現場で広く使われる油圧ショベル(バックホウ)において、地面の掘削などの作業をオペレータなしに自動で行えるようにした。油圧ショベルに設置したRGBカ…
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《日経Robo》ディープラーニングの推論をCPU上ソフトのみで高速化、モルフォが製品化
GPU使わずとも数十fps実現
ディープラーニング(深層学習)技術の高速化というと、学習の高速化に焦点が当たることが多いが、実際にロボットや工場での応用を踏まえると、推論実行の高速化も非常に重要である。いくら精度や機能が高くても、十分なスピードで処理できなければロボットや自動運転車で実用化するのは難しいからだ。
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《日経Robo》GANやメタ学習・強化学習などで成果相次ぐ、国際学会「ICLR 2018」詳細レポート
ディープラーニングを用いた深層強化学習やGAN(generative adversarial network)などの深層生成モデル、SLAMのような機能をRNNで実現する研究─。2018年4月30日~5月4日にカナダ・バンクーバーで開催された機械学習関連の国際学会「ICLR(Internation…
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《日経Robo》日立がディープラーニングと動作計画技術を融合、動く台車からのピッキング技術
日立製作所がディープラーニング(深層学習)技術を応用して、物流向けピッキング技術の開発に乗り出した。バラ積み品の箱を載せて移動している台車からロボットアームでピース品を把持する際、台車の動きを止めることなく実行する技術を開発した。従来技術では、一度、台車を5秒ほど静止状態にしてから把持する必要があ…
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《日経Robo》機械学習の「工学」としての体系化目指す組織が発足
機械学習工学の動向(1)
自動運転車やロボットなど安全が重要視されるシステムに、ディープラーニングなどの機械学習・AI(人工知能)技術を適用する際、その品質をどのように担保すべきか─。ディープラーニング技術がブームのようになって以来、常に耳目を集めてきたこの課題について正面から取り組み、対処しようとする動きが国内で出現した…
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《日経Robo》ソニーaiboはいつオス・メス分化?設定ゼロでクラウドに繋がる訳
ソニーの犬型ロボット「aibo」については、本誌は内部ソフトウエアやディープラーニング、クラウド基盤の仕組みなどをここ数号で詳細解説してきた。今回は、犬型ロボットという特殊なジャンルの製品において「生き物」らしいユーザー体験(user experience)を実現すべくソニーが施した工夫、そしてそ…
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《日経Robo》自動車の鍛造部品の異常検査にディープラーニング技術
ホンダ系の武蔵精密工業が自動車ギア検査にautoencoder
製造業において日々大量に生産する製品の中に不良品が混入していないか。現状、多くの企業が目視で行っているこの作業を、ディープラーニング技術を用いて自動化する動きが出てきた。自動車向け機械部品を製造する武蔵精密工業は、ディープラーニング技術の一種「autoencoder」を用いて自社工場で製造した製品の…