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アサヒビールは業務効率化を目的に、営業支援システムをMicrosoft Azureを使い拡張。2018年7月に営業担当者500人に展開した。

 営業支援システムは業務用商品を扱う営業社員向けで、顧客情報や経理など10種類のシステムから成る。2000年前半から順次手組みで社内に構築してきたが、システム間の連携性の悪さなど弊害が目立ってきた。

 アサヒプロマネジメント 業務システム部 業務グループの塙圭介主任は「取引先の店名や電話番号を入力するのに必要なシステムや書類を捜す手間がかかっていた。同じ内容を複数のシステムに重ねて入力する必要もあった」と課題を話す。

 こうした課題の一掃を狙い、2017年2月にシステム刷新の検討を開始。既存システムを生かしつつ、Microsoft Azure上にアプリ/データ基盤を構築するハイブリッドクラウド構成を選んだ。「既存システムをレガシーではなく資産にしようと考えた」(塙主任)結果である(図1)。

図1 オンプレミス環境の営業支援システムをMicrosoft Azureで拡張
図1 オンプレミス環境の営業支援システムをMicrosoft Azureで拡張
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Cosmos DBの実装に苦労

 営業担当者はiPhoneやPCから、Azure上のWebアプリに対して、顧客情報を入力し、各種書類をアップロードする。顧客情報はNoSQLデータベース「Azure Cosmos DB」に、書類はオブジェクトストレージ「Blob Storage」に保存する。

 Cosmos DBは複数のデータモデルをサポートするが、「後からデータ項目を加えるなどの変更がしやすい」(アサヒビジネスソリューションズ ソリューション本部 開発統括部の塩田弘毅氏)との理由でドキュメント型を選んだ。しかし、リレーショナルデータベースとデータの持ち方が異なり、実装には苦労した。「開発パートナーに教師役を頼み、考え方を切り換えた」(塩田氏)。

 Azure上に入力する情報は最小限に絞り、詳細情報は従来の顧客情報システムに入力する。その入力内容は、サーバーレスコード実行の「Azure Functions」を使い、定期的にCosmos DB やBlob Storageに同期させる。一方、Azure側に入力された情報は、バッチ処理でオンプレミス環境に反映する。

 社内のセキュリティポリシーを満たすため、Azureからオンプレミス環境に接続できるサービスを、仮想ネットワーク領域に置いたAzure Functionsに限定。仮想ネットワーク領域から接続できるオンプレミス環境のシステムは固定IPアドレスで絞っている。