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DBスペシャリストに昇給や報奨金

 評価項目別に見ると、「実務に役立った」の最高点は58ポイント。先の「PMP」と並んで、「オラクルデータベース分野」、米Cisco Systemsの「シスコ ルーティング&スイッチング分野(CCNA/CCNP/CCIE)」が獲得した。両資格は特定製品向けの実務で、相変わらず強みを発揮している。

 「昇進・昇格に役立った」の1位は「PMP」で20ポイントだった。「転職に役立った」で最も評価が高かったのは、は「シスコ ルーティング&スイッチング分野」で19ポイント。「昇給や報奨金を得た」の最高点は54ポイントで「データベーススぺシャリスト」だった。

4人に1人がAWS資格を狙う

 これから取得したいIT資格についても聞いた。47種類のIT資格から、これから取りたいと思うIT資格を最大3つ選んでもらった。

 最も多かったのは「AWS認定各種」で、1004人の回答者のうち285人が取得したいと回答。回答率は28.4%で、回答者の4人に1人以上が取りたい資格と考えている(図2)。

図2●取得したい資格
図2●取得したい資格
「取得したい」という回答が40人以上だった資格を示した
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 企業のクラウド活用が日本でも進んできた背景がある。既存システムをクラウドに移行してコスト削減を図るだけでなく、新たなサービスを生み出す場として、クラウド活用の重要性が増している。市場シェアでトップを走るAWSの活用ノウハウを修得したいと考えるITエンジニアが急激に増えている。前回調査でAWSの回答率は9.4%にすぎなかったが、今回、一気に伸びてきた。

 前回調査で1位だった「情報処理安全確保支援士」は24.5%(246人)で2位だった。3位以降はIPAの資格が並ぶ。3位の「プロジェクトマネージャ」は19.4%(195人)、4位の「ITストラテジスト」は18.9%(190人)の回答者が取得したいと回答。定番の国家資格が不動の人気を示したといえる。

 前回調査では、ベスト10に入った民間資格は「AWS認定各種」のみだった。今回はそれに加え、「PMP」が13.4%(135人)の回答者を集め、8位に食い込んだ。

 47種類のIT資格の中には、前回調査にはなかったものが2つある。その1つである「Google Cloud」は7.8%(78人)で、民間資格の中で6位にランクイン。もう1つの「Scrum(認定スクラムマスターなど)」は3.8%(38人)を集めた。

Python資格の取得意欲も高い

 今、どの資格の取得意欲が高まっているのか。前回と今回の回答率のの比較からひも解こう。取得したいと考える資格の回答率の伸びは47種類の平均でプラス2.96ポイントだった。今回新たに加えた「Google Cloud」と「Scrum」は、前回調査では選択肢になかったので、前回回答率をゼロとした。

 47種類の資格の中で、「応用情報技術者」だけがマイナス0.6ポイントで前回から後退した。保有者が飽和してきたことが考えられる。

 伸び率のトップは「AWS認定各種」でプラス19.0ポイント。2位以下の伸びが一桁台なので、まさに桁違いの勢いだ。

 伸び率の2位は「Python 3 エンジニア認定試験」でプラス7.9ポイントだった。昨今注目を集めるAI(人工知能)や機械学習の分野では、Pythonが使われるケースが多く、開発者の人気の高さを裏付ける結果となった。

 伸び率の3位は、プラス7.8ポイントの「Google Cloud」である。先述のとおり、前回回答率をゼロとみなした参考記録ではあるが、今後の動向に要注目だ。

ITベンダー資格
クラウドベンダー系が上位独占

 ここからは、ITベンダーの認定資格(セキュリティ系を除く)とセキュリティ系資格について、それぞれ詳しく見ていこう。

 まずは、ITベンダーの認定資格。保有する資格の上位の顔ぶれは、前回調査と変わりがない。Oracle、Microsoft、Cisco Systemsの老舗ベンダー3強の資格保有者は相変わらず多い(図3)。

図3●保有するIT ベンダー資格(セキュリティ系を除く)
図3●保有するIT ベンダー資格(セキュリティ系を除く)
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 最も保有者が多いのは、「オラクル データベース分野」で、回答者の16.1%(162人)が保有している。

 2位は「マイクロソフト サーバー分野」。回答者の9.7%(97人)が保有していると答えた。3位は「シスコ ルーティング&スイッチング分野」で、7.6%(76人)だった。

 前回順位と比べると、Oracleのトップは変わらず、MicrosoftとCisco Systemsで2位と3位の順位が入れ替わった。回答率の伸びをみると、「オラクル データベース分野」がプラス3.4ポイント、「マイクロソフト サーバー分野」がプラス4.2ポイント、「シスコ ルーティング&スイッチング分野」がプラス1.6ポイントだった。いずれも前回に比べてプラスだが、老舗3強の中ではCiscoSystemsの資格保有者の伸びにかげりが見える。