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初登場のGoogleが3位に

 これから取得したいITベンダーの認定資格では、先述のように「AWS認定各種」が285人を集め、他を圧倒した(図4)。年齢層別に見ると、18~29歳の回答率が最も高く50.9%。2人に1人がAWSの資格を取りたいと回答した。

図4●取得したいIT ベンダー資格(セキュリティ系を除く)
図4●取得したいIT ベンダー資格(セキュリティ系を除く)
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 2位は「マイクロソフト クラウド分野」で、8.8%(88人)。前回に比べた伸びはプラス4.7ポイントである。3位は「Google Cloud」の7.8%(78人)。上位をクラウドベンダー系の資格が占め、クラウド活用ニーズの本格到来をうかがわせる。

 クラウドベンダー系の資格を取得したいと考えるエンジニアの中には、複数ベンダーを狙うケースが少なくない。「AWS認定各種」を挙げた回答者のうち、20%(57人)が「マイクロソフト クラウド分野」を、20.7%(59人)が「Google Cloud」も選んでいる。複数のクラウドを使い分けるマルチクラウド化が進むにつれて、クラウド資格の併願率も高まりそうだ。

 一方で、従来のインフラ系資格の取得意欲は頭打ちになってきた。「シスコ ルーティング&スイッチング分野」は6.2%(62人)で前回からの伸びはプラス2.8ポイントだった。

 以下、「オラクル データベース分野)」は5.3人(53人)でプラス2.9ポイント、「ヴイエムウェア(VCA/VCPなど)」は4.5%(45人)でプラス3.1ポイント、「マイクロソフトサーバー分野」は3.1%(31人)でプラス1.2ポイントだった。一定の回答者はいるものの、伸び率でクラウド系資格に見劣りする。

セキュリティ資格
5資格の伸びがマイナス

 最後に、セキュリティ分野の資格だ。資格保有者が最も多かったのは、前述した「情報処理安全確保支援士」で25.7%(258人)だった(図5)。それに続いたのが、「情報セキュリティマネジメント」で17.9%(180人)。3位は「CISA」で4%(4人)だった。

図5●保有するセキュリティ系資格
図5●保有するセキュリティ系資格
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 1位から3位までの順位は前回調査と同じだ。1位の「情報処理安全確保支援士」の前回に比べた伸びはプラス4.4ポイント。セキュリティ分野の中で最大であり、保有者の数で他の資格に大きく水をあけた。

 「情報処理安全確保支援士」の保有者は伸びているものの、セキュリティ分野全般で見ると、資格保有者の伸びは低調だ。9資格のうち5つが僅かながら前回からポイントを落とした。2位の「情報セキュリティマネジメント」の伸びもプラス0.4ポイントにすぎない。前述のように、全47資格の伸びの平均はプラス1.16ポイントなので、セキュリティ系分野全般の低迷が目立つ。

 サイバー攻撃などにより、連日のようにセキュリティ被害が報告されるなか、セキュリティの専門家へのニーズは高まる一方だ。経済産業省は2016年、情報セキュリティ人材の不足が、2020年には20万人弱に拡大という調査結果を発表した。現状のセキュリティ系資格の保有者の伸び率を見ると、こうした事態は避けられそうにない。

 今後取得したい資格の1位も「情報処理安全確保支援士」で24.5%(246人)だった(図6)。2位は「情報セキュリティマネジメント」で15.2%(153人)で、保有者の多い順に並んだ。2つの資格は、先に紹介した効果を得られた資格トップ20にも入るなど、評価も高い。今後も着実に保有者を増やしそうだ。

図6●取得したいセキュリティ系資格
図6●取得したいセキュリティ系資格
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調査概要
日経 xTECHでアンケートを実施。調査期間は2018年8月20日~8月31日、回答者は1004人。回答者の所属企業・組織はユーザー企業が332人、IT企業が594人、その他が78人。年齢は18~29歳が53人、30代が265人、40代が369人、50代が243人、60歳以上が74人。