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 プレゼンテーションのときに見られているのは、発表内容だけはありません。発表を聞く人は、発表者の立ち振る舞いや雰囲気を見て「本当に大丈夫かな」と判断をしています。プレゼンはプレゼンス(話し手の存在感)、コンテンツ(話す内容)、デリバリー(伝え方)といった3つの要素の掛け算で成り立っています。立ち振る舞いや雰囲気はプレゼンスに当たります。

 特にフォーマルなプレゼンでは(1)登場時の見え方、(2)服装、(3)相手との距離感を意識してコントロールすべきです。

 (1)の登場時の見え方では、姿勢と動きを意識してコントロールします。会場や会議室に入る登場シーンは、自分が思うよりも周りに見られています。この際、姿勢は無言のメッセージを周囲に発信します。

 例えば、胸を張ると「自信がある」という印象や成功のイメージを与えます(図1)。頭を高く上げるため、周囲を見回しやすく、余裕を感じさせます。前傾姿勢は知性を感じさせるものの、弱いイメージを与えます。下を向いていたり、お笑い芸人のようにペコペコと頭を下げながら登場したりすると、服従や愛嬌という非言語メッセージにもつながります。上半身を反らした姿勢は、尊大で威圧的なイメージを与えます。

図1●登場時の姿勢が周囲に与えるイメージ
図1●登場時の姿勢が周囲に与えるイメージ
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 登場時の姿勢をコントロールするには、身体のどこから入るかを考えるといいでしょう。最も望ましいのは胸を張った姿勢です。胸から入ると意識しましょう。頭から入ると前傾姿勢になり、腰から入ると上半身を反らす姿勢になります。これだと、プレゼンや発表というシーンにふさわしくない非言語メッセージを発信してしまいます。

 姿勢は相手だけでなく、自分の感情にも影響を与えます。うつむいていると、無意識のうちに自信がなくなっていきます。胸を張って口角を上げているとプラスの感情を生んで自信を持てます。姿勢への意識は、プレゼンに挑む自分の感情をコントロールする助けにもなります。

 入場時の動きは、ゆったりと大きな動きを意識しましょう。せっかく良い姿勢をしていても、せかせかと小さな動きをしていると相手に与える印象は悪くなります。

 動物をイメージしてみて下さい。ライオンや孔雀のオスは、たてがみや羽で身体を大きく見せています。そして、ゆったりと落ち着いた動きで威厳を感じさせています。これらでメスにアピールしています。人間が行うプレゼンも、ライオンや孔雀のメスへのアピールに似ています。人間にたてがみや羽は生えませんが、大きくゆったりとした動きは意識次第で簡単にできます。

 大きな動きはその人の影響範囲の大きさを感じさせます。手を動かすジェスチャーをするときは、ひじを曲げずに伸ばして動かした方がよいでしょう。立ち位置もPCが置いてある机や演台の前に立ち続けるだけでなく、挨拶のときにゆったりと前に出たり、ステージの端から端まで歩いたりするとプレゼンスを高められます。

 ゆったりとした動きはプレゼン中にトラブルが起こったときにも忘れないようにしましょう。パソコンやプロジェクターに想定外のトラブルが起こった際、発表者が大慌てすると聞いている人が不安になってしまいます。焦る気持ちを抑え、ゆったりとした態度で対応しましょう。