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 近年は家庭向けのデバイスであってもネットワーク対応の製品が増えているが、通信プロトコルがオープンになっている製品は多くない。その代わりデバイスからクラウドに直結し、クラウド側でAPIを提供する製品が増えている。

 今回はこうしたクラウド直結型のデバイスの1つ、プラネックスコミュニケーションズの「どこでもセンサー」を紹介しよう(写真1)。

写真1●どこでもセンサー
写真1●どこでもセンサー
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 どこでもセンサーは「どこでも環境センサー」と「どこでも人感センサー」の2製品の総称だ。いずれもAmazon.comの場合、4000円程度で購入できる。環境センサーは温度と湿度、気圧を計測し、人感センサーは動体検知を行う。両製品ともUSB給電型のデバイスで、Wi-Fiを設定することでプラネックスのクラウドサービスと通信を開始する。

 一度、クラウドサービスに接続すればそれ以降は、Webブラウザーベースのダッシュボードにログインすることで結果を見られる。各センサーは20秒間隔で計測結果をクラウドにアップロードし、クラウド側は過去1カ月分のデータを保存する。このクラウドは無料で利用可能だ。クラウドはAPIが公開されている。20秒間隔でしかデータを取得できないため、リアルタイム性を必要とするシーンでは使えないが、過去のデータを分析するといった用途で利用できる。

Webブラウザーから設定可能

 ではセットアップから簡単に紹介しよう。まずはWi-Fiの設定からだ。両製品とも初期の状態ではUSB給電を行うとWi-FiのAP(アクセスポイント)になる。スマートフォンでこのAPにWi-Fi接続して製品が出力する設定画面にWebブラウザーでアクセスする。そこでWi-FiのSSIDと暗号化キーを設定すると、Wi-Fiの子となりクラウドと通信を開始する。

 次にWebブラウザーでクラウドサービスのダッシュボードにアクセスしてアカウントを作成する。そのアカウントでダッシュボードにログインしてセンサーデバイスを登録する。デバイス登録の際にはシリアル番号とMACアドレスを入力する。これで購入した製品とクラウドのアカウントが関連付けられる(写真2)。

写真2●デバイス登録画面
写真2●デバイス登録画面
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 デバイスを登録すると、ダッシュボードで計測結果を見られる。写真3は温度、湿度、気圧、動体検知の結果をまとめて表示したものだ。

写真3●計測結果のグラフ
写真3●計測結果のグラフ
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