特集1のテーマは「開発の無駄取り」です。無駄取り自体は数十年も前から実施されているのですが、新しい技術やツールによって無駄取りの方法も変わっています。取材を通じて感じたのはチャットボットの有用性です。Jenkinsと連携させてあらゆる処理を実行できます。原稿を制作サイドに自動送付する、サーバーのファイルを自動的にダウンロードするといった使い方も可能です。編集現場の無駄取りにも有効だと思いました。(安藤)
6月中旬に「AWS Summit Tokyo」を取材した際、スーツを着用している人の多さと参加者の多様性に目が行きました。ラフな服装の人が多い印象でしたが、ずい分とスーツ姿の人が増えたようです。それだけAWSが企業向けに浸透してきた証拠だと実感しました。そして参加者は女性や学生、外国人など幅広いことが印象的でした。少しずつ日本のIT業界が変わっているのでは、と感じた瞬間でした。(島田)
今年のAWS Summit Tokyoでは、「スポットインスタンス」の活用事例が目に付きました。通常の「オンデマンドインスタンス」に比べて、かなり安価にAWSの仮想マシンを使えます。ただし、スポットはAWS内の需給関係で提供されるため、場合によっては確保できないリスクがあります。先進ユーザーは、リスクヘッジの仕組みを作り込み、AWSの利用コストを抑えていました。クラウドを漫然と使っていては、コスト削減はおぼつかないと改めて感じています。(森山)
「PoC(Proof of Concept:概念実証)で効果を証明できたのに、事業部に提案しても採用されない」。デジタル化を進める企業からよく聞かれる悩みです。どうすればPoCで検証したデジタル化の企画を事業部にスムーズに引き継げるのか。三井不動産はオーディション形式を採用することでこの問題を解決しました。その様子は往年のテレビ番組「スター誕生!」のようだそうです。詳しくは今号の「TREND」をご覧ください。(矢口)