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 学習する際には、書籍やテキストなど紙の教材やノートを想像する人が多いかもしれません。紙の良さを否定するわけではありませんが、効率の観点では、紙ではなくデジタルツールを使った学びがお薦めです。ITエンジニアの読者であれば、既に活用している人も多いと思いますが、以下に紹介します。

電子書籍で学ぶ

 近年出版される書籍の多くは、紙だけではなくデジタル版でも販売されています。電子書籍リーダーやタブレットなど、デバイスが1つあれば、何百冊や何千冊といった蔵書を持ち歩くことができ、スペースの制限を受けずに済みます。ちょっとした隙間時間を活用して学習するには、多くの書籍がいつでも手元にある状態は望ましいことです

 文字が中心の書籍ならばスマートフォンや専用のリーダー、図が多い解説書などでは、大きめのタブレットを使うとよいでしょう。本の内容によってデバイスを変えれば、ストレスなく読書できます。

 電子書籍に抵抗がある人が「電子書籍ではマーカーで線が引けない」「本にメモを書き込めない」と言っていました。しかし、大抵のリーダーアプリではマーカー機能やメモの機能が付いています。この点は紙の書籍と同等です。

 さらに電子書籍では、メモやマーカーした部分を一覧表示できます(図1)。もう一度読み返したいところを探す手間が省けます。これは紙の本にはない便利な機能です。学ぶための読書としては、電子書籍が最適なのです。

図1●電子書籍で学ぶとマーカー部分を一覧表示できる
図1●電子書籍で学ぶとマーカー部分を一覧表示できる
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