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 皆さんには研修を受ける機会があると思います。新入社員研修、技術研修、管理職研修など企業が準備する研修や、自ら選んで参加する外部のセミナーや研修などです。短いもので数時間から終日、長いものでは数日間など所要時間も様々でしょう。

 しっかりと知識やスキルを身に付けたいと考える方もいれば、上司に言われたから参加しているだけで「仕事が忙しいのに面倒だな」と思いながら受講する方もいるかもしれませんね。いずれにせよ、貴重な時間を割いて参加するわけですから、実りある時間にしたいと誰しも考えるのではないでしょうか。

 筆者は年間に100回を超える頻度で研修に登壇していますが、同じ講義をしても、多くを学ぶ受講者とそうでない人に分かれてきます。どうすると研修からの学びを最大化できるのか。「受講前」「受講中」「受講後」の3つのタイミングで実践すべきことをご紹介します(図1)

図1●研修の効率を高めるために気を付けるべきポイント
図1●研修の効率を高めるために気を付けるべきポイント
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受講前:自分の課題を洗い出す

 まず受講前です。研修やセミナーのテーマについて、自分は何を学びたいのかを洗い出しておきましょう。仕事を進めていく上で疑問に思っていることなど具体的な質問を準備しておくとよいでしょう。例えばプレゼンテーション研修では「アイコンタクトが取れない」「いつも時間オーバーしてしまう」「質疑応答でうまく答えられない」といった自分の課題を明確にしておきます。

 研修やセミナーでは、参加者全員に共通する一般的な内容の講義が多いものですが、質問すれば自分固有の課題を解消するノウハウを得られます。

 もちろん、自分の課題が講義内容に含まれているときは不要ですが、そうでない場合、休憩時間や終了後などに講師に質問するとよいでしょう。「今度、こういう聴講者を対象にした、こんな内容のプレゼンがある。何に気を付けたらよいか」などと質問すると、実践的なアドバイスを受けられます。

 書籍などと違い、講師と直接会えるので色々と聞けます。講師も限られた時間内で全てのノウハウを話すことはできません。質問してできる限り講師のノウハウを引き出すほうが効率良く学べます。

 自分の課題を整理しておかないと、講師と話す機会があってもとっさに良い質問が出てきません。終わってから「あれを聞いておけばよかった」と後悔してしまうのはもったいないことです。研修に参加するきっかけは「上司に言われたから」でも構いませんが、参加すると決まったら、自分が知りたいことを考えておきましょう。研修の効果が何倍にも高まるはずです。