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2000年前後にERP(統合基幹業務システム)パッケージを利用して構築した基幹系システムが今、岐路に立っている。デジタル化の推進、AIを始めとした技術の進化、そしてERPベンダーの新製品投入などにより、刷新を迫られているからだ。導入時から大きな変更なく、約20年「塩漬け」だったERPを刷新する方法を解説する。
2000年前後にERP(統合基幹業務システム)パッケージを利用して構築した基幹系システムが今、岐路に立っている。デジタル化の推進、AIを始めとした技術の進化、そしてERPベンダーの新製品投入などにより、刷新を迫られているからだ。導入時から大きな変更なく、約20年「塩漬け」だったERPを刷新する方法を解説する。
[PART 1]失われた20年を取り戻せ
ERPパッケージを利用した基幹系システムの構築は当たり前になった。2000年前後にERPがブームとなり、多くの企業が基幹系システムの構築に利用した。それから20年。今、導入時のまま「塩漬け」になったERPが問題になっている。
[PART 2]脱出法に2つの選択肢
塩漬けになったERPを刷新するためには2つの方式がある。決め手は基幹系システムを刷新する目的だ。メリット、デメリットを押さえて自社に合った方式を選ぼう。
[PART 3]アドオンの正しい減らし方
塩漬けERPを脱出するために欠かせないのが徹底的なアドオンソフトの削減だ。ERP刷新を支援するためのツールが充実しており、導入自体の難易度は下がっている。導入が難しそうなクラウドERPも工夫で使いこなせる。
[PART 4]ERPクラウドに乗り換える
塩漬けになったERPの移行先のほとんどは、市場に登場して数年の製品だ。クラウドやAIなどの新技術を取り入れ、前身の製品と比べて大きく進化している。製品の機能面を見れば前身製品とERPクラウドはほぼ同等まできている。