
〈写真:Getty Images〉
アジャイル開発の一部のプラクティスだけを取り入れる現場が増えている。従来の開発手法をベースに、アジャイルの良いところ取りを目指す。事例を基に、現実的な導入手法やメリットを明らかにする。
ピンポイントでも効果十分
アジャイル開発の一部のプラクティスだけを取り入れる現場が増えている。従来の開発手法をベースに、アジャイルの良いところ取りを目指す。事例を基に、現実的な導入手法やメリットを明らかにする。
[PART1]見えてきた必勝パターン
ビジネスの変化に対応するためにアジャイル開発は不可欠。一部のプロセスやプラクティスの導入なら、ハードルは低い。ウォーターフォール、SoE領域、チーム運営が代表的な導入パターンだ。
[PART2]要件定義後に高速リリース
ウォーターフォール型開発にアジャイルの手法を組み込む。要件を固め、イテレーションによる高速開発を実践する。技術検証が必要なら、設計フェーズにアジャイルを導入するのも有効だ。
[PART3]SoE向き案件を仕分ける
システム開発はSoE領域とSoR領域に分けて考えるべきだ。SoE領域はアジャイル開発に向いている案件が多い。仕分けには統一された判断基準が必要だ。
[PART4]遅延リスクをツールで回避
タスクボードやKPTボードはチーム運営に役立つ。見える化により属人化を排し、遅延リスクを下げられる。RedmineやJIRAなどのタスク管理ツールは機能を絞って活用したい。
[PART5]アジャイル人材の育て方
アジャイルには従来型の開発とは異なるスキルセットが必要だ。開発規模が大きい案件は、チーム編成の工夫で乗り切れる。不確実要件を見越し、予算策定時にはバッファーを設ける。