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 忙しいIT現場では、時として「理不尽な仕打ち」が横行する。少子高齢化やベテランの大量退職など、現場の人手不足は深刻さを増すばかり。プロジェクトが佳境に入り、厳しい納期に追われ、気持ちに余裕が無くなったとき、プロジェクトメンバーに対し心無い一言を投げかけてしまった経験はないだろうか。

 最近では、働き方改革やライフスタイルの変化といった世の中の動きも、IT現場に影響を与えている。

 働き方改革が叫ばれるなか、残業や休日出勤が常態化しているようなIT現場では、その是正が求められてくる。しかし、一朝一夕に慣例を改めるのは難しく、現場で軋轢を生んでいる。在宅勤務や副業といった新たな労働スタイルに旧来の制度が追いつかず、トラブルの火種になることもあるだろう。

 個人のライフスタイルの変化の影響も少なくない。結婚や出産といったイベントへの対処だけでなく、子育てしながら仕事をうまくこなしていくには工夫がいる。日本人の寿命が伸びるなか、自分や配偶者、親も含めた病気や介護の問題は、多くの働き手に共通するものだ。

理不尽を生むIT現場

 IT現場に余裕が無くなれば、その反動から理不尽な仕打ちは増える。上司が部下に対して厳しい言葉を投げかけるケースもあれば、反対に、部下が上司を困らせてしまうケースもある。

 部下が理不尽を訴えるケースには、残業や休暇に関するものが目立つ。プロジェクトの忙しさには、山と谷がある。繁忙期の残業や休日出勤の必要性は、プロジェクトメンバーの多くが理解している。しかし、ようやく山を越えて一息つこうと考えているところに、上司から厳しい仕打ちを受けると、部下はその言動を理不尽と捉えがちだ。

 一方で上司が理不尽と感じる部下の言動は様々あるが、代表例は、連絡無しの遅刻や欠勤だろう。連絡の有無一つで、同じ行動でも理不尽と感じるかどうかは分かれる。

 IT現場では、プロジェクトマネジャーやチームリーダー、チームメンバーといった様々な立場の人間が働いている。全員がプロジェクトに一丸となって進むのが理想だが、個人の価値観が異なることもあれば、性格上の相性の問題もある。

 誰かが理不尽を感じたときはどう解決すればよいのか。実際に筆者が相談を受けた5つの事例から、理不尽なIT現場から抜け出す方法を紹介する。