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本誌と日経 xTECHは45歳以上のシニアSEを中心にアンケート調査を実施した。質問項目は仕事への満足度や能力の衰えの実感、悩みなど。2018年6月6日から20日にかけて実施し、合計647件の回答を得た。回答結果を基に、シニアSEの実態を報告する。

シニアSEの満足度
満足派と不満派で二極化

 シニアSEに「今の仕事に満足していますか」と聞いたところ、満足派と不満派で真っ二つに割れた。「大変満足」(9.6%)と「やや満足」(37.6%)の合計47.2%が満足派。「大変不満」(14.5%)と「やや不満」(25.5%)の合計40.0%が不満派という結果だ(図1)。「どちらでもない」という回答は12.5%、無回答は0.3%と少ない。

図1●今の仕事への満足度
図1●今の仕事への満足度
仕事への満足度は満足派、不満派で真っ二つに割れた
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 満足度の高い“勝ち組シニアSE”と、不満を抱える“負け組シニアSE”で二極化していると判明した。年齢との相関はあまりなかった。

 続く質問で、満足派のシニアSEに満足の理由を、不満派のシニアSEに不満の理由を聞いた。

 満足派と不満派の両方で理由のトップとなったのが「仕事内容の面白さ」だ(図2)。満足派の64.3%が満足の理由に「仕事内容が面白い」を挙げている。正反対なのが不満派だ。不満の理由に「仕事内容がつまらない」を挙げる回答が58.3%に上る。仕事内容を面白いと感じるか否かは、仕事の満足/不満に直結する。

図2●今の仕事に満足/不満足の理由
図2●今の仕事に満足/不満足の理由
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 満足/不満の理由の2位以降は満足派シニアSEと不満派シニアSEで明確な違いがあった。

 満足派シニアSEが満足の理由として2位に挙げたのは「重要な仕事を担当している」(43.9%)、3位は「適度な仕事量がある(暇な時間が少ない)」(41.3%)だった。過剰にならない範囲で重要な仕事を次々と任される、という働き方に満足を感じているようだ。

 不満派シニアSEが不満の理由に挙げたのは「成長できない」と「十分な権限が与えられていない」だった。ともに48.6%で同率2位だ。不満派シニアSEは、成長できない、十分な権限がないといった環境を悲観している様子がうかがえる。

 なお、満足の理由の裏返しは不満の理由になっておらず、不満の理由の裏返しも満足の理由になっていなかった。「重要な仕事」や「給与」が典型だ。重要な仕事を担当するのは満足の理由の2位だが、担当しないことは不満の理由では下から2番めとなっている。給与の低さは不満の理由の4位だが、給与の高さは満足の理由の下から2番めだ。

満足派と不満派で違うモチベ要因

 満足派シニアSE、不満派シニアSEの両方に「何を得られると仕事へのモチベーションが高まりますか」と聞いた。ともにトップは「仕事の面白さ」(満足派は49.5%、不満派は48.3%)、次点は「金銭(給与)」(満足派は38.7%、不満派は40.2%)だった(図3)。面白いと感じる仕事に取り組めて、十分な金銭(給与)がもらえればモチベーションが高まる。満足派も不満派も同様にこう考えている。

図3●仕事へのモチベーションが高まる要因
図3●仕事へのモチベーションが高まる要因
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 モチベーションが高まる要因の3位と4位は満足派シニアSEと不満派シニアSEで割れた。満足派シニアSEの3位は「顧客からの感謝」(36.4%)、4位は「良好な人間関係」(27.2%)だった。満足派が求めているのは、顧客から感謝され、チームワークの良い“気持ち良く働ける環境”だと分かる。

 一方、不満派シニアSEの3位は「スキルアップの機会」(32.0%)、4位は「仕事上の権限」(22.8%)となった。満足派が上位に挙げた顧客からの感謝や良好な人間関係は5位以下だ。不満派は顧客からの感謝やチームワークよりも、今置かれている環境の改善を望んでいる。

給与カットは理不尽!

 会社の制度で55歳になると給料3割減、60歳以降の定年後再雇用では現状の半額程度になる。55歳からの給料減は仕事内容が一切変わらないため、すごく理不尽な感じを抱いている。(55~59歳、SE)

 役職定年でポストを外され、部下のいない立場にされた。身動きができない状態になっており、精神的にも苦しい。(55~59歳、SE)

 バブル入社組に対する低評価と年収カットが容赦ない状況になっている。定年を70歳超にしようとする政府の方針とのギャップを感じる。(50~54歳、SE)