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 同じく手作業が必要になるポイントがある。サードパーティー製品と接続するためのプログラムだ。アップグレードウィザードでは変換できずに手作業での対応が必要になる。これが3つめの落とし穴だ。

 VB6.0で開発した業務アプリケーションがVB6.0のみで開発されているケースは非常に珍しい。表計算や帳票などを作成する場合はサードパーティー製のツールを利用することが一般的だ。グレープシティの表計算作成支援ツール「Spread」や帳票作成ツール「ActiveReports」などが代表例だ。またVB6.0からOracle Databaseに接続する場合は、米オラクルの専用ミドルウエア「Oracle Objects for OLE(OO4O)」を利用するケースが多い。

 こうしたVB6.0の開発で頻繁に利用されるサードパーティー製のツールは、基本的に最新のバージョンに移行することになる。ただしVB6.0の「ActiveXコントロール」と、同様の機能を実現する.NETの「Windows Forms」との互換性はない。

 そこでマイグレーションする際にはサードバーティー製のツールへの接続は基本的に作り直す必要がある。最近では作り直しと並ぶもう1つの選択肢として、サードパーティー製のツールを利用せずに .NETの標準コントロールを利用して同様の機能を実現する方法も選択肢として浮上している(図3)。

図3●サードパーティー製品の移行は2つの選択肢がある
図3●サードパーティー製品の移行は2つの選択肢がある
グレープシティのツールを利用している場合の例
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 .NET標準コントロールの機能が充実してきたことで、サードパーティー製ツールの代替として利用可能になってきた。すべての機能を代替できるわけではないが、サードパーティー製のツールを利用している場合は、後継バージョンへの移行費用やライセンス費用などを踏まえて、コストメリットが出る方法を選びたい。

板倉 利幸(いたくら としゆき)
システムズ ITソリューション事業本部 ITソリューション営業企画部 部長
板倉 利幸(いたくら としゆき) オープン系システムのマイグレーションプロジェクトを約15年経験し、プロジェクトマネジャーを務めてきた。現在はマイグレーションのポイントやDXに向けた現状分析の取り組み方法などのセミナー講師を務める。