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 クラウド活用の適用範囲が企業の中核システムへ広がってきた。従来のコスト削減に加え、DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現する場として、クラウドにかかる期待は大きい。

 高機能化が著しいクラウドだが、2020年はどういう方向に進むのか。3つの観点で予測した。コンテナ利用の浸透、ユーザー主導のクラウド活用、クラウドベンダー間の協業拡大である(図1)。

図1●2020年のクラウド3大予測
図1●2020年のクラウド3大予測
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企業システムもコンテナファースト

 ネット企業やスタートアップを中心に活用が進んできたコンテナ技術が、一般の企業システムでも当たり前になる。その起爆剤となりそうなのが、米ヴイエムウェア(VMware)が同社の仮想マシンに組み込むコンテナ技術だ。同社製品のユーザーはチェックボタン1つで手軽にコンテナを利用できる。

 米IBMのように、ユーザーの既存システムを含めてコンテナ化を支援する動きも普及を後押しする。同社は、アプリケーションサーバーやデータベース(DB)など主要ミドルウエアをコンテナ対応に改造し、企業システムに利用を促す。コンテナの利用環境が一気に充実する2020年、まずはコンテナが使えないかを考える「コンテナファースト」の波が、企業システムに押し寄せる。