2020年はDX(デジタルトランスフォーメーション)待ったなしの状況だ。システム開発現場では漠然としたユーザーの要求を形にしながら、相次ぎ登場する新技術を活用することが求められる。従来型のシステム開発とは全く異なるスキルや考え方だ。DX先進企業はどのようなテーマに取り組もうとしているのか。そしてDXの現場で必要なチカラは何か。現場力を磨き、開発力を高める秘けつを総力取材で明らかにする。

連載
開発力向上宣言! DXの現場2020
目次
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DXの現場を襲う内憂外患 変革のロードマップを描こう
2020年に取り組むべきテーマ
2020年の現場が取り組むべきテーマは何か。まずはチームが置かれている状況を確認することが大切だ。先進企業のDXリーダーに、デジタル化の次の一手を学ぼう。
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「現場力」が問われるDX 個の力を結集しゴールへ
現場力向上の道筋
現場主体の課題解決力である「現場力」を提唱した遠藤功氏に、DXに取り組む開発チームの現場力とは何かを聞いた。チームありきの従来型システム開発と異なり、DXの現場では個の力が重要になると説く。
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ピラミッド型の組織は不要 不可欠なのは5つのチカラだ
DXの現場を強くする5つのチカラ
DXの現場では相次いで登場する新技術を取り入れつつ、超短期間での開発が求められる。既存のやり方のままではDXの現場の開発力は向上しない。DXの現場を強くし、プロジェクトを成功に導くために必要な5つのチカラを明らかにする。
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アプリを即配する「高頻度デプロイ力」
チカラ1
DXの成功には、アプリを何度でも確実にデプロイ(配備)する力が欠かせない。システム基盤、開発体制、アジャイル人材が鍵を握る。
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漠然としたニーズを形にする「造形力」
チカラ2
DXではユーザーの要求が曖昧なことが多い。現場では明確ではないユーザーのニーズを短期間で形にする「造形力」が求められる。
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2020年のDX現場は技術の「グリップ力」が命、歴史観を持ち本質に迫ろう
チカラ3
DXでは、日々進化するITをどうキャッチアップするかが重要だ。技術の本質を理解し、実用レベルを探る。自ら触って勘所をつかむ。
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メンバーのチカラを確実に引き出す「最大化力」
チカラ4
短期勝負のDXプロジェクトにおいて、プロジェクトマネジャーに求められるのはメンバーを支援し、その力を最大限に引き出す「最大化力」だ。
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第一戦の現場で輝く「突出力」
チカラ5
DXの現場では各メンバーがそれぞれの個性、つまり能力を発揮して共通のゴールを目指していく。ここで大事なのが「突出力」だ。