
いち早くインフラ技術のトレンドを押さえておけば、時流に合ったシステムを構築できる。そこで本誌は、先進ユーザー、ITインフラの研究者など有識者5人を招き「ITインフラテクノロジーAWARD 2020」を選定した。審査会で議論された内容から2020年に注目すべきインフラ技術を大胆に予想する。
いち早くインフラ技術のトレンドを押さえておけば、時流に合ったシステムを構築できる。そこで本誌は、先進ユーザー、ITインフラの研究者など有識者5人を招き「ITインフラテクノロジーAWARD 2020」を選定した。審査会で議論された内容から2020年に注目すべきインフラ技術を大胆に予想する。
DX(デジタルトランスフォーメーション)に本格的に取り組む企業が増える中、ITインフラにクラウドの波が押し寄せている。DXにはクラウド環境を駆使した素早いITインフラ構築が欠かせないからだ。こうしたクラウドを活用したインフラ構築が全盛となる今、エンジニアが2020年に注目すべきITインフラ技術は何…
第1位 クラウドネイティブ
グランプリに輝いたのは「クラウドネイティブ」だ。クラウドネイティブは新しいキーワードではない。Kubernetesといったオープンソースソフトウエア(OSS)の開発を進める団体「Cloud Native Computing Foundation(CNCF)」がクラウドネイティブの技術について言及し…
第2位 5G(第5世代移動通信システム)
5G(第5世代移動通信システム)は4G(第4世代移動通信システム)に代わる次世代の移動通信規格である。主な特徴には、毎秒10Gビットの高速な伝送速度、1ミリ秒という遅延時間の小ささ、1平方キロメートル当たりの同時接続数が100万点という多さ、という3つがある。
第3位 サイバーセキュリティー
3位に選ばれたのは「サイバーセキュリティー」だ。日本では2020年に東京オリンピック・パラリンピックを控えている。過去のオリンピックを振り返ってみても、国際的なイベントはサイバー攻撃の標的になりやすい。2020年はセキュリティーがITインフラエンジニアが最も注力すべき課題の筆頭になる。
2019年9月にリリースされたJavaの新バージョン「Java13」を推す。新版ではガーベジコレクション(GC)の改良やSwitch式の導入など、モダンなプログラミング言語に必要な改変がなされた。Javaの大きなパラダイムシフトになるだろう。
最終選考に残った13技術を解説
SSD(Solid State Drive)より高速でDRAMより大容量化しやすい不揮発性メモリーのこと。アクセス速度がマイクロ秒程度とSSDと比較すると高速なため、ディスクI/Oのボトルネック解消が期待できる。