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帯域幅が1GHzで0.5G〜9GHz対応の直交復調器IC
帯域幅が1GHzで0.5G〜9GHz対応の直交復調器IC
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 米Analog Devices社(ADI)は、IQチャネルの1dB瞬時帯域幅で、RF入力周波数範囲が0.5G〜9GHzの直交(I/Q)復調器IC「LTC5594」を発売した(ニュースリリース)。ゼロIF(ZIF)方式を採用する。特徴は、内蔵したシリアルポートを使って、IQチャネル間の位相や振幅の不均衡を補正する校正作業を実行することで、60dB(標準値)のイメージ信号(影像信号)除去比が得られることにある。この校正機能を使うことで、「RF受信回路の性能を大幅に高めることができ、イメージ信号の漏洩をゼロにするために必要なFPGA回路を減らせるようになる」(同社)という。5GHz帯を利用するマイクロ波無線インフラ機器や、ポイント・ツー・ポイントのマイクロ波バックホール通信機器、GPSシステム、衛星通信機器、航空宇宙用電子機器、RFテスト機器、レーダーシステムなどに向ける。

 電力変換効率は9.2dB(5.8GHz時の最大値)。出力の第3次インターセプトポイント(OIP3)は37dBm(5.8GHz時の標準値)。出力の第2次インターセプトポイント(OIP2)は58dBm(5.8GHz時の標準値)。雑音指数(NF)は21.2dB(標準値)。1dB利得圧縮ポイント(P1dB)は13.2dBm(標準値)。第3次高調波成歪み(HD3)は−70dBc(5.8GHz時の標準値)。校正を実行しない場合のイメージ信号除去比は37dB(標準値)である。IFアンプの利得は、1〜8dBの範囲において1dBステップで設定できる。RF入力部にはバラントランスを内蔵しており、0.5G〜9GHzにおいて50Ωにインピーダンス整合したシングルエンド動作が可能だ。

 電源電圧は+5V。消費電流は470mA。ベースバンドアンプの動作をディセーブルする機能を用意しており、これを使えば復調器だけを250mAで駆動できる。イネーブル端子を使えば、ICをシャットダウンできる。シャットダウン時の消費電流は20μA(標準値)。パッケージは、実装面積が5mm×5mmの32端子QFN。動作温度範囲は−40〜+105℃。すでに量産を始めている。1000個購入時の米国での参考単価は15.70米ドルである。