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 東芝デジタルソリューションズ(東芝4大事業会社の1つ)は、東芝のIoTアーキテクチャー「SPINEX (スパインエックス)」に沿ったゲートウエー装置を発売した(ニュースリリース)。同社は展示会などでSPINEXを紹介する際には同装置を見せていたが(関連記事)、今回、正式に発売した。

今回の新製品。東芝の写真
今回の新製品。東芝の写真

 同社は現在、「SPINEX」に沿って、インダストリアルIoTの分野で、エレベーターや大型発電機、工作機械、車両などの社会インフラ機器・産業機器を監視・制御するソリューションの提供に取り組んでいる。社会インフラ機器・産業機器は、設置される環境が様々で、かつ、基本的に10~20年の長期間にわたり稼動する。これらの機器をネットワークにつないで監視・制御するためのIoTゲートウエー装置は、エッジ(現場)でのリアルタイム性を高める処理性能と、長期間の利用に耐える信頼性、製造現場などにも設置できる耐環境性が求められているという。

 今回の新製品はこうしたニーズに対応できるように、同社が自社開発した。下表のように、搭載するプロセッサーICのCPUコア数が異なる(2コア、4コア)2製品からなる。どちらも主な特徴は次の3つだとする。

 第1の特徴は、エッジコンピューティングに最適な処理性能である。プロセッサーICとして米Intel社製の「Intel Atomプロセッサー E3900シリーズ」を採用し、エッジコンピューティングに最適な処理性能を実現した。SPINEXに沿った東芝製のエッジソフトウエアと組み合せることにより、IoTゲートウエー装置上で監視制御対象機器の故障予兆を検出するなど、高度なエッジ処理が実行可能だとする。

 第2の特徴は、長期信頼性・耐環境の設計を行ったことである。電解コンデンサーや冷却用ファンなどの短寿命部品を排除する一方で、長寿命部品の採用などにより長期信頼性を確保した。また、ヒートシンク構造筐体による放熱対策や、CPU周辺への補強板金配置による衝撃対策などにより耐環境設計を行った。さらに、熱応力シミュレーションによる解析や、TCT(Thermal Cycle Test)、HALT(Highly Accelerated Life Test)などの信頼性試験を実施し、これら設計の有効性を確認している。

 第3の特徴は、セキュリティー対策を考慮した設計を行ったことである。IoTゲートウエー装置内部への直接アクセスにより、装置を不正解析・改ざんされるような脅威から装置を防御する耐タンパ性ー設計を実施した。不要な外部インターフェースを使用禁止にできる機能や、ストレージデータに対する不正参照や改ざんを防止するOSセキュアーブート機能、プロセッサーICやメモリーなどの主要部品の電気信号を直接観測させない基板配線の内層化などを行った。

新製品の主な仕様。東芝の表
新製品の主な仕様。東芝の表
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