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図:設備増強後の犬山工場のイメージ
図:設備増強後の犬山工場のイメージ

 東洋紡は、液晶ディスプレー用の超複屈折フィルム「コスモシャインSRF」を増産する(ニュースリリース)。犬山工場(愛知県犬山市)に100億円を投じて製造設備を新設し、2020年5月から量産する予定だ(図)。2021年には、同フィルムの売り上げで現在の約2倍となる200億円を目指す。

 同フィルムは、LED光源との組み合わせによって複屈折による着色(虹ムラ)を解消するポリエチレンテレフタレート(PET)製フィルム(関連記事1)。液晶が発する光の偏光を解消し、より自然光に近い状態に変換できる。PETの特徴である耐水性や耐久性を備える上、さまざまな素材との密着性にも優れるという。

 例えば、液晶画面の上に偏向板を置くと光が透過せず真っ暗になるが、ここに同フィルムを挿入すると本来の映像が見えるようになる。ポリビニルアルコール(PVA)偏光子保護フィルムとして使えば、透湿性のあるトリアセチルセルロース(TAC)フィルム(関連記事2)に比べて過酷な環境下に対応できるとする。

 同社は現在、犬山工場と敦賀事業所(福井県敦賀市)に1ラインずつ、同フィルム専用の製造設備を構えており、今回の犬山工場の増強によって合計3ラインとなる。同社によると、液晶ディスプレー市場は年率3%の成長が見込まれる。加えて、液晶パネルの大型化、液晶セル部だけの半製品を売るオープンセル販売の拡大、画面の外枠の小型化により、耐水性と耐久性に優れるPETフィルムの需要が拡大しているという。新ラインの設置によって同社は、こうした需要に対応する。