ドイツのフォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は2018年4月13日、ハンブルク空港のターミナル近くにある立体駐車場で自動駐車機能の試験を始めたと発表した。立体駐車場の入り口でドライバーと乗員は降車し、クルマは駐車場の標識に基づいて無人自動運転で移動し、駐車できるスペースを探して自動駐車する。

無人自動駐車を実験中のハンブルク空港
無人自動駐車を実験中のハンブルク空港
壁にQRコードを簡素化したような記号が貼られているのが見える
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 クルマは、駐車場に設置された簡単な記号の標識によって誘導される。QRコードを簡素化したような簡単な記号を使うことで、どんな駐車場でも使用できるのが利点だ。2020年代初頭からこの機能を使ったサービスをいくつかの立体駐車場で提供する予定という。

駐車場は実現しやすく有望な用途

 同社の調査では、ドイツ人は駐車場を探している時間が平均して年間41時間になるという。英国人は44時間、米国ニューヨークの住民は107時間にもなる。自動駐車機能は、こうした時間を節約し、ストレスのないモビリティーの実現を目指したもの。

 自動運転機能を使ったサービスは安全第一だ。第1段階では、自動駐車専用区域を設け、人間がアクセスできない場所で自動運転による駐車機能を使用する。世界中の様々な場所で何千もの駐車手順を実行して分析し、並行してシミュレーションによるシステムの改善も行われる。

 次の段階でドライバーが運転している車両と無人自動運転車が混在した状態で自動駐車する。これはスーパーマーケットなど、様々な人が利用する駐車場でも無人自動駐車を利用可能にすることを目的としている。

 自動駐車機能を備えた全車両は、カメラやレーダー、超音波などのセンサーを搭載し、周囲認識システムを装備する。データを車内のCPUで処理して物体を認識し、それに応じて回避、減速、停止などを行う。