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 米マイクロソフト(Microsoft)は、2018年5月7~9日(現地時間)に米国・シアトルで開催された開発者会議「Microsoft Build 2018」にて、距離画像センサーモジュール「Project Kinect for Azure」を発表した。ToF(Time of Flight)方式の距離画像センサーの性能向上によって、画素数の向上や省電力を実現している。

 従来の距離画像センサー「Kinect」は、既に製造を終了している。マイクロソフトは開発者に向けて、米インテル(Intel)の距離画像センサー「RealSense」への移行を勧めていたが、今回のイベントでKinectの新製品を発表した。これまではマイクロソフトのゲーム機「Xbox」シリーズや「Windows」搭載のパソコン向けに提供していたが、新製品ではロボットやドローンなど、エッジデバイスでの利用を想定する。

「Project Kinect for Azure」
「Project Kinect for Azure」
(出所:マイクロソフト)

 Project Kinect for Azureは、ToFセンサーと4KのRGBカメラ、マイクアレー、制御用の小型基板を組み込んだモジュールである。ToFセンサーの画素数は1024×1024で、従来品「Kinect for Windows v2」の512×424の4倍以上と多い。消費電力を225m~950mWと1W未満に抑えたほか、グローバルシャッター機能も備えた。このモジュールはヘッドマウントディスプレー(HMD)「HoloLens」の次世代版に搭載予定とする。なお、今回のToFセンサーでは、2018年2月に米国・サンフランシスコで開催された半導体集積回路技術に関する国際会議「2018 IEEE international Solid-State Circuits Conference(ISSCC 2018)」で発表された受光素子を利用した(関連記事)。

 Project Kinect for Azureは、単体で空間マッピングや人物認識、物体認識を実行できる。例えば、医療や製造現場で求められるような高精度のハンドジェスチャー操作を実現できるという。ロボットやドローンの障害物回避も可能とする。