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 ルネサスエレクトロニクスは2018年6月14日、自動車のECU(電子制御ユニット)に搭載するマルチコアマイコンの実行速度を、高い精度で簡単に見積もるソフトウエアを開発したと発表した。シャシーやエンジン、自動運転などの制御ソフト開発で、見積もりにかかる工数を1/10に減らせる。同年10月に発売する。

 自動車設計で主流になりつつあるモデルベース開発で、完成車メーカーやECUを手掛ける1次部品メーカー(ティア1)の技術者が要求仕様を固める上流工程で使うことを想定する。下流工程に位置するマイコンへの制御ソフト実装時に、想定していた実行速度とのズレを最小化し、手戻りを減らせる。

エンジン制御モデルの一部。制御によって周期が異なる。(出所:ルネサスエレクトロニクス)
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エンジン制御モデルの一部。制御によって周期が異なる。(出所:ルネサスエレクトロニクス)

 例えばエンジンの新しい制御ソフトを開発するとき、1ms周期で燃料を噴射する想定で制御ソフトを設計したにもかかわらず、量産マイコンに実装すると2ms以上かかってしまうといった失敗を防げる。

 研究段階で開発した技術を、量産に結びつけやすくなる効果も見込める。高性能計算機で研究用に試作した制御ソフトが、演算能力の低い量産マイコンに実装できるものか簡単に確かめられるからだ。

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