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 AIコンピューティングの米Wave Computing社は、半導体CPUコアの米MIPS Tech社を買収した(Wave Computingのニュースリリース1MIPSのニュースリリース)。MIPS Techは、2017年9月に英Imagination Technologies Group社が中国系の米国投資会社「Canyon Bridge Capital Partners」の関連会社に身売りした際に、半導体技術の中国への流出を嫌うトランプ大統領の意向により、分離されて別の米国ベンチャー企業に買収された(関連記事1)。

 今回MIPSを買収したWave Computingは、2010年創業のスタートアップ企業である。2016年まではステルスモードで活動していたが、2016年のイベント「Linley Processor Conference」で同社の機械学習向けIC「DPU(Dataflow Processing Unit)」が初めて公開され(関連記事2)、2017年の国際学会「HotChips 29」でその詳細が紹介された(関連記事3)。

 今回の買収の条件などは公開されていない。今回の買収により、Wave Computingは1500億米ドルのTAM(Total Addressable Market)にアクセス可能になったという。なお1500億米ドルのうち500億米ドルがデータセンター/オンプレミス、1000億米ドルはクラウドエッジのAIソリューションとしている。

 Wave ComputingのCEOのDerek Meyer氏は、今回の買収に関して次のようにコメントした。「DPUを使った当社のデータセンター向けAIシステム(機械学習用データフローコンピューター、紹介ページ)は市場出荷への最終段階にある。今回のMIPSの買収により、我々はクラウドエッジへの橋頭保を築けた。両社の技術を結合することで、AIやディープラーニングに関して、データセンターからエッジまでカバーするシングルプラットフォームを提供できるようになる」(同氏)。なおWave Computingは次世代DPUにMIPSコアを使うことを、2018年3月に発表している(ニュースリリース2)。

データセンター向けの機械学習用データフローコンピューター。Wave Computingのイメージ
データセンター向けの機械学習用データフローコンピューター。Wave Computingのイメージ
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