富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は2018年6月12日、子ども向けPC「LIFEBOOK LH」シリーズなど、個人向けPCの新製品を発表した(写真1)。
FCCLが2018年5月2日にレノボグループ傘下になった後、最初の新商品発表になる。今後もFCCLは「富士通」ブランドのもとで独立して商品開発を続け、部品調達面などでレノボとのシナジーを出していく。
LIFEBOOK LHシリーズは、FCCLが「はじめての『じぶん』パソコン」をコンセプトに、小学生向けにイチから開発したモデルで、「国内初」をうたう。小学3~5年生を中心に、小学生全般をカバーすることを狙う。
製品構成は、2-in-1型コンバーチブルタイプの上位モデル「LIFEBOOK LH55」とクラムシェルタイプの「LIFEBOOK LH35」の2モデル(写真2、3)。いずれも店頭モデルとして、一般家庭向けに販売する。
開発の背景としてFCCLは、子どものPC利用率の低さを指摘。小・中・高校生におけるPC普及は5.9人に1台にとどまり、自分専用のPCやタブレットを持つ小学生は8.5%。15歳の家庭PC利用率は欧州やアジア、中南米などの主要47カ国中、日本は46位といった数字を挙げた。
今後のプログラミング教育を念頭に置き、文部科学省が取り組む子どもの情報活用能力の向上にFCCLも協力していく方針を示した。