PR
4/1朝まで
どなたでも有料記事が読み放題「無料開放デー」開催中!

 伊仏合弁STMicroelectronics社は、Arm Cortex-M7コアを集積したマイクロコントローラー(マイコン)の新製品として、STM32F7 Series Value Lineの「 STM32F7x0 」とSTM32H7 Series Value Lineの「STM32H7x0 」を発表した(ニュースリリース)。「Value Line」という名称は同社のCortex-Mマイコン「STM32」の中で価格を重視した製品に付けられている。STM32F7 Seriesは90nmプロセス(関連記事1)、STM32H7 Seriesは40nmプロセス(関連記事2)で製造される。

Cortex-Mマイコン「STM32」の高性能製品群。今回の新製品は、右端とその左の紺色のブロックの一番下にある「Value line STM32H7 Series」と「Value lines STM32F7 Series」である。STMicroelectronicsの図
Cortex-Mマイコン「STM32」の高性能製品群。今回の新製品は、右端とその左の紺色のブロックの一番下にある「Value line STM32H7 Series」と「Value lines STM32F7 Series」である。STMicroelectronicsの図
[画像のクリックで拡大表示]

 今回 STM32F7x0に2ライン 「STM32F730」と「STM32F750」、およびSTM32H7x0に1ライン「STM32H750」の新製品を発表した。STM32F730には216MHz動作のCortex-M7コアや、フラッシュメモリーにノーウエートでアクセス可能な「ART Accelerator」、8Kバイトの命令およびデータキャッシュ、64Kバイトのフラッシュメモリー、256Kバイトの SRAM、16Kバイト+64KバイトのTCM(Tightly Coupled Memory )などが搭載されている。

 STM32F750には、STM32F730搭載の回路に加えて、同社のグラフィックスアクセラレーター「Chrom-ART」付きのTFT LCDコントローラー、暗号化アクセラレーター、2つのCANインターフェース、Ethernet MAC、カメラインターフェース、2つのUSB 2.0インターフェースなどを集積する。さらに、SRAM容量が320Kバイトに増やされている。

STM32F750の機能ブロック図。STMicroelectronicsの図
STM32F750の機能ブロック図。STMicroelectronicsの図
[画像のクリックで拡大表示]

 STM32H750では、Coretx-M7の動作周波数を400MHzに高めた。ハードウエアJPEGエンコーダー/デコーダー、Chrom-ART付きのTFT LCDコントローラー、CAN-FDインターフェース、3.6Mサンプル/秒の16ビットA-D変換器などを搭載する。キャッシュは16Kバイト。128Kバイトのフラッシュメモリー、864Kバイトの SRAM、64Kバイト+128Kバイトの TCMを備える。なお内蔵メモリーと外部メモリーの双方でECC(Error Correction Code)が可能である。

STM32H750の機能ブロック図。STMicroelectronicsの図
STM32H750の機能ブロック図。STMicroelectronicsの図
[画像のクリックで拡大表示]

 上述した3ラインいずれも量産中。64~240ピンのLQFP/BGAパッケージを用意する。1000個発注時のチップ単価は、STM32F730が1.64米ドルから、STM32F750が2.39米ドルから、STM32H750が2.69米ドルからである。