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 中国Huawei Technologies(ファーウェイ)社は、独ベルリンで開催の「IFA 2018」の会場において、最新のスマートフォン向けSoC「Kirin 980」を発表した(ニュースリリース)。同社は昨年のIFA 2017で、今回の前世代品である「Kirin 970」を発表している。

 今回のKirin 980は台湾TSMCの7nmプロセスで製造され、英Arm社のCPUコア「Cortex-A76」4個と「Cortex-A55」4個でbig.LITTLE構成を採る。GPUコアは同じくArmの「Mali-G76」を搭載する。一方、昨年のKirin 970はTSMCの10nmプロセスで製造され、「Cortex-A73」4個と「Cortex-A53」4個でbig.LITTLE構成を採り、「Mali-G72」を搭載していた。Huaweiによれば、Kirin 980のCPUの演算性能はKirin 970より75%向上し、電力効率も58%上がったとする。GPUの演算性能は46%向上し、電力効率は178%上がったとする。

 こうした演算性能の向上に加えて、AI処理能力を高めたことも、Kirin 980ではアピールしている。独自開発のNPU(Neural network Processing Unit)コアを2つ備える。Kirin 970ではNPUコアは1つだった。Kirin 980は2個のNPUコアによって、毎分4500枚の画像認識が可能だという。これはKirin 970比で120%増しとされる。NPUコアで処理するモデルの開発には、CaffeやTensorFlow、TensorFlow Liteといった学習用フレームワークが利用できる。

 また、Kirin 980に搭載した独自開発4世代目のISPはマルチカメラに対応し、スループットを46%向上させた。マルチパスノイズ削減機能を搭載した。さらに、新たに搭載した動作トラッキング機能では97.4%の精度で対象物の追跡が可能とされる。モデムはLTE Cat.21に対応し、ダウンロード速度は最大1.4Gビット/秒に達するという。

 このKirin 980を搭載する、同社のスマートフォン「Mate」の新機種は2018年10月の出荷を予定している。

■変更履歴
この記事の掲載当初、Kirin 980の「Cortex-A76」とKirin 970の「Cortex-A73」が2個としていたのは、4個の誤りでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。