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 デンソーウェーブとアララは、共同開発したQRコードの読み取りソフト「公式QRコードリーダー“Q”」(以下、“Q”)をアップデートし、ユーザーに無断で位置情報を収集していた機能を停止させた。アップデートの実施はAndroid向けが2018年9月3日、iOS向けが9月6日。

9月3日にアップデートされたAndroid向けの“Q”
9月3日にアップデートされたAndroid向けの“Q”
(出所:Google Play)
9月6日にアップデートされたiOS向けの“Q”
9月6日にアップデートされたiOS向けの“Q”
(出所:App Store)

 アララが提供するQRコード作成のWebサービス「QRコードメーカー」で作成したQRコードをアップデート前の“Q”で読み取ると、アララのサーバーにユーザーの位置情報やIPアドレスなどの情報を送るようになっていた。収集した情報は、QRコード作成者に提供していた。

 両社はこれらの情報を収集したり、QRコード作成者に提供したりしていることを“Q”のユーザーに通知していなかった。このため、両社への批判が2018年8月下旬にネット上に数多く書き込まれた。これを受けて両社は8月28日、QRコード作成者への情報提供サービスを中止していた。しかし、位置情報やIPアドレスなどの情報収集を継続していた。