PR

 1997年に米国で創業したNetflixは、映画のオンラインレンタル事業から出発し、2007年に開始した動画配信サービスを世界190カ国・1億3000万人に展開する企業として知られている。

米カリフォルニア州ロスガトスのNetflix本社
米カリフォルニア州ロスガトスのNetflix本社
(撮影:山口 健太、以下同じ)
[画像のクリックで拡大表示]

 最近はモバイル端末からの動画視聴が急速に増えており、特に日本ではその比率が高いという。テレビよりも制約の多いスマホに動画を配信するために、どのような工夫をしているのか。巨大動画配信サービスの裏側をレポートする。

「ジップロックにスマホを入れる」日本の使い方も調査

 Netflixのサイトやアプリを開くと、そこにはユーザーごとに最適化されたコンテンツ(Netflixではストーリーと呼ぶ)が並んでいる。これらはどのようなロジックで決められているのだろうか。

 Product担当VPのTodd Yellin氏は、「膨大なストーリーの中から、最も興味がありそうなものを並べている。ただし、恋愛ドラマを見たからといって、すべての候補を恋愛モノにするのは間違いだ。ムードや気持ちによって見たいものは変わる。年齢や性別も関係がなく、85歳のホラー好きな女性もいる」と語る。

Netflix Product担当VPのTodd Yellin氏
Netflix Product担当VPのTodd Yellin氏
[画像のクリックで拡大表示]

 こうして並べた作品を実際にクリックしてもらうには、タイトル画像が重要になるという。「Netflixではタイトル画像を作るエキスパートを雇っており、同じ作品に複数のタイトル画像を作っている」とYellin氏は明かす。タイトル画像によってクリック率は大きく変わるという。

同じ作品でも画像によりクリック率は異なる
同じ作品でも画像によりクリック率は異なる
[画像のクリックで拡大表示]

 モバイルではこのタイトル画像がさらに重要になる。「モバイルでは画面が狭く、ピクセルはより貴重だ。ブラウズするときはスマホを縦に持ち、動画のプレビューは横に持つという特徴もある」(Yellin氏)とする。国ごとに文化も異なり、「日本の一般家庭には、お風呂でジップロックにスマホを入れて動画を見るイノベーティブな人たちがいる」(同)と例を挙げた。

 最後に強調したのは、会員から得たデータの用途だ。「これらのデータはユーザーの体験を改善すること以外には使っていない。広告付きのフリープランを提供する予定もない。そういうことをしなかったので我々は成功してきた」(Yellin氏)と語った。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

日経クロステック登録会員になると…

新着が分かるメールマガジンが届く
キーワード登録、連載フォローが便利

さらに、有料会員に申し込むとすべての記事が読み放題に!
日経電子版セット今なら2カ月無料