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 フィンランドNokia(ノキア)は2018年11月13日、スイスに本社を置くABBグループ、およびフィンランドCargotecグループのKalmarと、5Gの超高信頼低遅延通信(Ultra-Reliable Low Latency Communications、URLLC)を使った実験を行ったと発表した(Nokiaのニュースリリース1)。高い信頼性を保ちながら遅延時間数ミリ秒以下でのデータ通信を実現するURLLCは、eMBB(Enhanced Mobile Broadband、モバイルブロードバンドの高速大容量化)、mMTC(Massive Machine Type Communications、移動通信網への大量機器接続)と並ぶ5Gの主要項目の1つ。今回の実験では、スマートグリッド、港湾管理自動化、効率化を題材に、タイムクリティカルなアプリケーションの動作を確認している。

出所:WIVE project
出所:WIVE project
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 これらの試験は、フィンランドにおける各種ビジネスへの5G導入に向けた実験を推進するプロジェクトWireless for Verticals(WIVE)の一環となる。WIVEは、フィンランドの貿易、投資、観光推進を目的に全世界で活動を行うフィンランド政府系機関のビジネスフィンランドと、同国企業であるNokia、Teleste、Kalmar、Digita、フィンランド国営放送(YLE)、フィンランド通信規制庁(FICORA)、フィンランド技術研究センタ―(VTT)、北欧の通信事業者Telia、スイスABBに加え、フィンランドの主要大学が資金を出し合い活動を進めている。

 NokiaとABBによる中電圧配電実験では、重大な障害が発生した際にも、作業員の安全性を保障し、機器類の損傷を回避しながら、配電網の稼働を止めないという課題に対し、要求仕様を満たす結果が確認できたとしている。また、NokiaとKalmar による、港湾での自動コンテナ受け渡し、集積システムのデモにおいても満足する結果が得られたという。