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 NTTは2018年11月26日、変形した物体の画像を検索できる「変形対応アングルフリー物体検索技術」を開発したと発表した。しわくちゃの紙幣やつぶれた菓子袋など、従来の画像検索技術では膨大な索引用画像が必要だった類似画像の検索が容易になる。物流や小売りでの商品管理やレジ打ち支援などでの採用を見込む。

 同技術は、NTTが2015年に開発した「アングルフリー物体検索技術」の改良版。アングルフリー物体検索技術は、画像から3次元的な物体をシミュレートし、検索したい物体の角度や向きが異なる画像でも認識・検索できる。ただ物体自体が変形する用途では、検索精度を保つために変形後の画像を索引用データベース(インデックス)に登録しておく必要がある。特に変形の仕方に制約がないやわらかい包装や布製品などでは、無数にある変形後の画像を用意・保管するコスト負担が大きいという問題があった。

元画像から変形した物体を検索できる「変形対応アングルフリー物体検索技術」
元画像から変形した物体を検索できる「変形対応アングルフリー物体検索技術」
(出所:NTT)
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 今回の変形対応版では、画像の特徴点として抽出した領域の対応付けを、画像全体ではなく画像内で共通する部分に分けてから処理する。特徴点同士の距離や角度の変化を正確に算出できるため、少数の画像でも検索精度を保てる。同社による実験では「紙幣のような平面であれば1枚から、複雑な立体物でも十数枚程度の画像があれば、80~90%の認識率が得られた」(NTT広報室)とする。

画像の特徴点が移動した先の特定を、画像全体ではなく画像内で共通する部分に分けて算出
画像の特徴点が移動した先の特定を、画像全体ではなく画像内で共通する部分に分けて算出
(出所:NTT)
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 今後はパートナー企業との協業やその時期について検討を進めるという。