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 台湾MediaTek(メディアテック)社は、スマートフォン向けSoCの新製品「Helio P90」を発表した(ニュースリリース)。Helio Pシリーズのハイエンド製品になる。これまでのハイエンド製品だった「Helio P70」(関連記事)に比べて、推論処理速度が4倍に向上したという。

「Helio P90」の概要。MediaTeKのイメージ
「Helio P90」の概要。MediaTeKのイメージ
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 Helio P90のCPUは、最大2.2GHz動作の「Arm Cortex-A75」を2個と最大2GHz動作の「Arm Cortex-A55」を6個という8コア構成である。8個のコアはMediaTekの「CorePilot」技術で動作制御することで、電力効率が最適化されるという。GPUコアは英Imagination Technologies社の「PowerVR GM 9446」で、最大動作周波数は970MHzである。

 CPUコアとGPUコアに加えて、推論処理用に同社独自の「APU(AI Processing Unit) 2.0」を集積した。このAPU 2.0の処理性能は、1127GMACsまたは2.25TOPsという。「Google Lens」や顔検出、リアルタイム美顔補正、物体/シーン検出、AR/MR、静止画や動画のリアルタイム補正などの高速実行に効くとする。学習にはTensorFlowやTensorFlow Lite、Caffe、Caffe2などが使える。アプリケーションはMediaTekの「NeuroPilot SDK」を使って開発できる。APU 2.0上の処理は、「Android NN API」を使ってアプリケーションから呼び出せる。

 ISP(Image Signal Processors)は3つ内蔵し、14ビットRAWと10ビットYUVに対応する。最大48M画像のカメラを1台、または24M画素と16M画素の2台構成のカメラをサポートできる。48M画素の場合、30フレーム/秒の処理とゼロ・シャッター・ディレーが可能だという。またFull HDで480フレーム/秒のスーパー・スロー・モーション撮影が行える。

 モデムはデュアルSIMとデュアルVoLTEをサポートする。ダウンロード時はLTE Cat12を、アップロード時はLTE Cat13に対応。4×4 MIMOと256値QAMにも対応する。さらに、2×2 IEEE 802.11acとBluetooth 5.0もサポートする。

 MediaTekによれば、Helio P90を搭載した製品は2019年第1四半期中に出荷される見込みである。