中国Bitmain Technologies(ビットメイン)は、台湾TSMCの7nm FinFETプロセスで製造する、仮想通貨のマイニング用ASIC「BM1397」を発表した(ニュースリリース)。同社は同じプロセスで作るマイニング用ASIC「BM1391」を2018年9月に発表している(関連記事1)。

今回発表のASICのイメージ。Bitmainのイメージ
今回発表のASICのイメージ。Bitmainのイメージ
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 BM1391もBM1397もSHA-256方式の暗号化で使うハッシュ関数の計算を行うASICである。製造プロセスも同じだが、今回発表のBM1397の1TH(Tera Hash)当たりのエネルギー使用量は30J/THとされ、既発表のBM1391の42J/THよりも、エネルギー効率が向上した。設計の最適化により効率改善を実現したとする。

 今回のBM1397は、Bitmainのマイニング専用計算機「Antminer」の「S17」モデルと「T17」モデルに搭載される予定。BM1397などのマイニング用ASIC、マイニング専用計算機のAntminerはBitcoin(BTC)やBitcoin Cash(BCH)などの複数種類の仮想通貨に適用できる。

 仮想通貨では、主流のBitcoinが2017年12月に最高額の1BTC当たり約220万円を記録するなどして、各方面で盛り上がった。が、その後は値下がり基調から抜け出せず、記事執筆時点では1BTC当たり約43万円とピークの1/5程度になっている。価格の下落を受けて、マイニング事業から撤退したり、投資を抑制する動きが目につくようになった。例えば、独自にマイニングASICの開発を進めていたGMOインターネットは、同ASICやマイニング専用計算機の自社開発を止めた。同社は2018年12月期連結決算で仮想通貨のマイニング事業による約355億円の特別損失を計上している(関連記事2)。