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 不動産情報サービス大手のLIFULLは2019年3月4日、AI(人工知能)を使って賃貸物件の間取り図を3次元(3D)画像に自動変換するシステムを構築した。平面の間取り図のデータに和室や浴室といったメタデータを追加。結果のデータを機械学習させて3D画像を作る。同社は3D画像を家具の配置シミュレーションなどに生かし、不動産情報サービスの差異化につなげる。

3D画像のイメージ
3D画像のイメージ
(出所:LIFULL、以下同)
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 AIベンチャーのABEJAのアノテーション支援サービス「ABEJA Platform Annotation」とAmazon Web Services(AWS)を組み合わせて構築した。アノテーションとは画像や音声をはじめとする非構造化データに属性などの情報を付与して構造化データを作成する作業のこと。ABEJAはクラウドソーシングの手法を使って顧客企業からアノテーション業務を受託する。属性データの付与や管理を担う自社開発ツールも併用する。

開発したシステム構成
開発したシステム構成
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 LIFULLはアノテーションを施した間取りデータを独自開発した機械学習プログラムで処理して3D画像を作る。機械学習プログラムはAWSの「EC2」で稼働させている。同社は保有する700万件の物件情報について、順次3D画像を作る方針だ。システム開発コストは5カ月の開発期間でおよそ1000万円。

機械学習した間取り画像の例
機械学習した間取り画像の例
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 作成した3D画像を不動産情報サイトのサービス拡充に生かす。例えばVR(仮想現実)を使って物件を仮想的に内見したり、家具の配置や壁紙の種類をシミュレーションしたりといった機能を想定する。新築マンションの建築と同時に3Dの間取りデータを作って閲覧できるようにしているサービスは多いが、中古の物件の間取りを3D画像に変換して閲覧できるようにするサービスは珍しい。