PR

 フリマアプリを手掛けるメルカリは2019年3月11日、60代以上のシニアユーザーを対象にしたフリマアプリの利用実態調査の結果を発表した。慶応義塾大学大学院と共同で実施した。60代以上は20代と違って、お金のためという目的は強くないものの、社会とのつながりを感じる意識が強いと分かった。

 調査の背景にはここ最近、60代以上の利用者が増えていることがある。当初の利用者は20代や30代が中心だったが、2018年の1年で「生前整理」「終活」といったキーワードでフリマアプリの「メルカリ」に出品するケースが前年の2017年に比べて約2.5倍に伸びたという。

 そこで60代のフリマアプリの利用実態を捉えるため、幸福学の研究で注目される慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の前野隆司教授の監修を受けて調査した。調査は2019年2月26日にインターネットで、全国の1648人を対象にした。半数は20代、もう半数を60代以上にして回答を比べられるようにした。

調査結果を説明する慶応義塾大学大学院の前野隆司教授
調査結果を説明する慶応義塾大学大学院の前野隆司教授
[画像のクリックで拡大表示]

 調査でフリマアプリの利用目的を尋ねたところ、60代以上の場合、最も多かったのが「不要品の処分」で全体の79.6%、「お金を得る」は35.0%だった。20代の場合、トップは「お金を得る」で71.6%だった。「お金を得る」を目的に挙げた20代は60代のおよそ2倍になった。フリマアプリを利用してからの意識を尋ねたところ、「社会とのつながりを感じるようになった」と答えた60代の回答者は20代の約3倍だったという。

 記者説明会で調査を発表した前野教授は「フリマアプリを使うと社会とのつながりが増えて、新しい物事にチャレンジするといった意欲を高める可能性があるようだ。因果関係があるかどうかは今後の研究対象になりそうだ」と分析した。

メルカリの田面木宏尚執行役員メルカリジャパンCEO
メルカリの田面木宏尚執行役員メルカリジャパンCEO
[画像のクリックで拡大表示]

 メルカリの田面木宏尚執行役員メルカリジャパンCEO(最高経営責任者)は「60代はインターネットを使いこなせるようになったうえでフリマアプリを活用すればチャレンジ意識などをより高められるのではないか。今回重視度が高いと分かった『人と人とのつながり』については、ネットだけでなくリアルな場でもより強くできるよう全国各地でイベントなどを展開していきたい」と見解を述べた。