NTTドコモが2018年度に適用するパケット接続料は、前年度比5%減の52万4493円(レイヤー2接続、10Mビット/秒当たりの月額)となったもようだ。2015~2017年度は15%前後ずつ値下げしていたが、2018年度適用分の値下げ幅は大きく縮まった。

 パケット接続料は、「格安スマホ」に代表されるMVNO(仮想移動体通信事業者)がデータ通信サービスを提供する際の「仕入れ値」に相当する。MVNOの費用の大半を占め、業績を左右する重要な要素であるため、今回の値下げ幅縮小は多くの格安スマホ事業者に打撃となりそうだ。

NTTドコモのパケット接続料の推移(レイヤー2接続、10Mビット/秒当たりの月額)。2015年度適用分は2016年8月の改定値を採用した
NTTドコモのパケット接続料の推移(レイヤー2接続、10Mビット/秒当たりの月額)。2015年度適用分は2016年8月の改定値を採用した
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 MVNO大手のインターネットイニシアティブ(IIJ)は2019年3月25日、NTTドコモから接続料改定の通知を受け、2019年3月期の連結営業利益が10億円程度下がる可能性があると発表した。同社は具体的な数値を一切開示していないが、NTTドコモの接続料の値下げ幅が同社の見込みを大きく下回り、費用が増えるためとしている。

 MVNOへの取材によると、2018年度適用のパケット接続料はNTTドコモの約5%減に対し、KDDI(au)は約20%減、ソフトバンクは約22%減の水準を提示したもようだ。いずれも現時点の見通しであり、大手3社は確定値を近く公表する予定である。