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 独Infineon Technologies(インフィニオン)社は、1000Aを超える出力電流が得られる降圧型DC-DCコンバーター回路を構成可能なデジタルPWM制御IC「XDPE132G5C」を発売した(ニュースリリース)。16フェーズ構成を採用する。最大70A出力の同社の電力段(パワーステージ)IC「TDA21475」などを各フェーズに外付けすることで、最大で1000Aを超える出力電流が得られる計算になる。演算処理能力が高まる次世代のマイクロプロセッサーやGPU、FPGA、ASICなどに電力を供給するPOL(Point Of Load)コンバーターに向ける。具体的な応用先には、AI(人工知能)サーバーや、5G(第5世代)通信対応のネットワーク機器などを挙げている。

1000Aを超える出力電流が得られる降圧型DC-DCコンバーター回路を構成可能なデジタルPWM制御IC
1000Aを超える出力電流が得られる降圧型DC-DCコンバーター回路を構成可能なデジタルPWM制御IC
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 同社独自の電源制御アルゴリズム「ATA(Adaptive Transient Algorithm)」を採用した16フェーズのPWM制御回路を搭載した。この制御アルゴリズムを採用することで、負荷過渡応答特性を改善できると同時に、出力コンデンサーの使用個数を減らし、システムコストを削減できるとしている。PWM制御回路は、16フェーズそれぞれ独立で駆動できるほか、8フェーズごとに2つにまとめてデュアル出力として駆動することもできる。「PMBus1.3/AVS」仕様に準拠したデジタルインターフェースを搭載した。このため出力電圧やスイッチング周波数などの設定や、各種パラメーターの監視(テレメトリー)が実現できる。出力電圧は、0.625mVステップで設定可能だ。「最新のASICやFPGAでは、デジタルインターフェースを介してDC-DCコンバーターに1mV以下のステップで出力電圧を要求する仕組みを導入している。発売したICは、こうした動きに対応するため0.625mVと細かな分解能で出力電圧を設定できるようにした」(同社)。スイッチング周波数は200k〜2MHzの範囲で設定できる。変換効率は95%以上が得られるという。

 サイクル・バイ・サイクルの電流制限機能や、フェーズフォールト保護フラグ機能などを備える。パッケージは、実装面積が7mm×7mmの56端子QFN。価格は明らかにしていない。

 電力段ICであるTDA21475は、実装面積が5mm×6mmのPQFNパッケージに封止した。入力電圧範囲は+4,25〜16Vで、出力電圧範囲は+0.25〜5.5Vである。価格は明らかにしていない。