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 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と福島県南相馬市は2019年4月10日、同市内にある実証実験施設「福島ロボットテストフィールド」を活用してロボットやドローンに関連する人材育成を推進する協力協定を締結した。

協定書に署名する新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の石塚博昭理事長(左)と福島県南相馬市の門馬和夫市長
協定書に署名する新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の石塚博昭理事長(左)と福島県南相馬市の門馬和夫市長
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 会見で南相馬市の門馬和夫市長は「東日本大震災発生後に減った人口が回復しつつあるが、若い人がまだ戻ってこない。人材育成などのソフト面を充実させて、ロボットテストフィールドを名実ともに世界一の施設に育てて、復興の起爆剤にしたい」と述べた。

 南相馬市内では、ローソンや楽天、日本郵便など多くの企業がドローンを使った無人配送などの実証実験を展開してきた。NECやNTTデータ、NTTドコモ、KDDIなどのIT企業も実証実験を手掛けている。同市の稲村和史ロボット産業推進担当課長は「これまで延べ100社以上が市内で実証実験をしており、来訪者増加などで大きな経済効果が出ている。市民の理解も進んだ。今回の協定を通じて、南相馬を『ロボットの街』としてさらに発展させていきたい」と話した。