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 日立製作所は2019年4月24日、産業用ロボットを活用した生産ラインの構築など「ロボットSI」事業を手掛ける米JRオートメーションテクノロジーズを買収すると発表した。買収額は14億2500万ドル(約1582億円)で、19年中に買収を完了する見込み。今後成長が見込まれる北米のロボットSI事業に乗り出す。

日立製作所の青木優和代表執行役 執行役副社長
日立製作所の青木優和代表執行役 執行役副社長
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 「世界のロボット市場は伸びているが、ロボットSI市場はそれ以上に伸びている」。日立製作所の青木優和代表執行役 執行役副社長は強調する。同社の推計によるとロボットSI市場は18年に850億ドル(約9兆4000億円)となり、18~23年にかけて年間成長率10%超を期待できるという。

ロボットSI市場は18~23年にかけて年間成長率が10%超となる見込み
ロボットSI市場は18~23年にかけて年間成長率が10%超となる見込み
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 JRオートメーションテクノロジーズは1980年創業で、産業用ロボットを使った生産ラインや物流システムの構築事業を展開する。自動車や航空機、EC(電子商取引)事業者など、「各業界のトッププレーヤーを顧客に抱えるのが強み」(青木氏)という。18年の連結売上高は約6億ドル(670億円)で、過去3年間の売上成長は年平均20%超にのぼる。

 日立製作所は17年に、産業用の空気圧縮機で世界大手の米サルエアーを買収して北米の産業機器市場に本格参入している。JRオートメーションテクノロジーズの買収により、同社が持つロボットSIのノウハウを組み合わせて、今後成長が見込める北米市場を開拓する考えだ。北米の産業機器事業で早期に売上高1300憶円超を目指す。