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 SAPジャパンは2019年5月30日、今後の製品開発の方向性などについて発表した。これまで別の製品として提供していたAI(人工知能)やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、データ活用などの新分野を既存のアプリケーション製品に組み込んでいく。5月に提供を開始したクラウドERP(統合基幹業務システム)「S/4HANA Cloud」の最新版「1905」で、AIやRPAを使った100以上の新機能を提供した。

 併せて今後、2018年11月に80億ドルで買収したオンライン調査の米クアルトリクス(Qualtrics)のサービスを既存製品に取り込むと明らかにした。顧客満足度などの定性データをクアルトリクスのサービスを使って取得し、業務システムのトランザクションデータと合わせて顧客に提供することを目指す。これにより、「全てのユーザー企業がディスラプター(破壊者)になることを支援していく」(SAPジャパンの森川衡バイスプレジデント ソリューション統括本部長兼バリューエンジニアリング統括本部長)方針だ。

SAPジャパンの森川衡バイスプレジデント
SAPジャパンの森川衡バイスプレジデント
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 アプリケーション分野の強化に加え、ミドルウエア分野も強化する。2019年内にデータ活用を支援する新たなクラウドサービス「SAP HANA Cloud Services」の一般提供を開始する。SAP HANA Cloud Servicesは、SAP製品以外のシステムのデータも蓄積できるデータ基盤サービスになる。SAP HANA Cloud Services上で稼働するデータウエアハウスのクラウドサービス「SAP Data Warehouse Cloud」も提供予定だ。