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 アズビルは、2019年4月に湘南工場(神奈川県・寒川町)内で新生産棟が竣工したと発表した(図1ニュースリリース)。新生産棟には伊勢原工場(神奈川県伊勢原市)の生産機能を統合し、同年6月からアズビルグループのマザー工場として稼働させる。2018年6月に完成した新事務棟と併せて、湘南工場をグローバル生産体制における中核拠点として活用していく。

図1:湘南工場の新事務棟
図1:湘南工場の新事務棟
奥に新生産棟が竣工した。(出所:アズビル)
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 新生産棟では、FAやプロセスオートメーション、ビルディングオートメーションに向けたシステムの他、スイッチやセンサーといったコンポーネント製品も製造する。新事務棟と合わせた建築面積は4480m2、延べ床面積は1万2700m2

 マザー工場としての湘南工場には[1]生み出す、[2]実証する、[3]リードするの3つの機能を持たせる。その上で技術開発拠点「藤沢テクノセンター」(神奈川県藤沢市)と連携させて、グループにおける4M(Man、Machine、Material、Method)の革新を目指す。

 具体的には[1]としてMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサーパッケージ技術の開発に取り組む他、自動微細組み立て加工や人工知能(AI)、ICTを活用した生産工程の実現に挑戦する。これにより、新しい高付加価値製品と高度な生産工程を作り出すという。

 [2]では、多品種少量生産やカスタマイズ生産に対応し、人と機械が協調する高度自動化ラインを開発。競争力の高い生産体制を実証する。同社はコントロールバルブだけでも7000種以上を扱っており、製品の多くを多品種混流で生産している。そこで、AIを活用してヒューマンエラーを防ぐ検査システムやビッグデータを用いた品質の作り込みを進めるとともに、従来は人手での作業や判断を必要としていた工程へもAIやIoT(Internet of Things)技術を取り入れて、高度な自動化に取り組む。

 さらに[3]として、同工場がグループの生産・物流・調達の取り組みをリードし、グローバル生産に向けた標準化と共通化を国内外のグループ工場に展開していく(図2)。生産技術や管理技術に携わる人材の育成も、グローバルで推進する。

図2:グローバル開発・生産体制
図2:グローバル開発・生産体制
湘南工場がグループをリードし、標準化と共通化を展開する。(出所:アズビル)
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 同グループは、2013年から国内外で生産拠点の再整備を進めるとともに、開発・生産機能の配置の最適化を図り、開発・生産体制の再編に取り組んでいる。