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生化学実験を低コスト、高信頼かつ高スループットで行える

 3件目の招待講演には立命館大学の山下茂氏が登壇し、「EDA分野におけるラボオンチップの最適設計に関する研究」と題した講演が行う。ラボオンチップ(Lab-on-a-chip)とは、半導体微細加工技術や微小流体制御技術を利用したマイクロデバイスである。このデバイスを使うことで、従来は実験室規模で行われていた生化学実験を低コストで、高信頼かつ高スループットで行うことが可能となる。ラボオンチップ設計における最適化問題はEDA分野との類似点が多く、近年盛んに研究されている。講演ではラポオンチップに関する最新の研究動向が、同氏らの研究内容と共に紹介される。

 4件目にはパナソニック デバイスシステムテクノの小松義英氏による講演が予定されている。タイトルは「高速インターフェース規格の変遷と実装回路技術の特徴、及び車載向けLSIへのソフトエラー対策の必要性」である。家電のみならず放送や医療などの分野での利用が広がりつつある超高解像度8Kビデオデータの伝送には、さまざまな通信規格や安全規格を満たす高速インターフェース回路が必要となる。講演ではこれまでの規格変遷を振り返りつつ、回路実装技術について解説し、ソフトエラー対策などの今後必要となる技術について、同社の取り組みを交えて紹介する。

 以上の4件の招待講演に加え、ハードウエアセキュリティーに関する特別セッションと、アルゴリズム・デザイン・コンテスト(ADC)が企画されている。特別セッションでは、近年注目が集まっているハードウエアセキュリティー分野における最新の研究発表が行われる予定である。

 ADCは、回路設計における配線問題と関連性の高いパズルを題材として、品質の良い解を自動で求めるシステムの性能を競い合うコンテスト。今回で7回目を迎える恒例企画となっている。今年は問題の大幅な刷新が行われ、配置問題の要素も加えた「配置配線パズル」が出題された。新パズルを巡る、出場者らにおける新たな攻防が期待される。

 DAシンポジウム2019は現在参加の申し込みを受け付け中であり、申し込み期限は7月20日である。