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業績とQCD水準の関係性

 QCD、すなわち品質・コスト・スケジュールそれぞれについて「問題がある」(「多くのテーマで問題が発生している」+「一部のテーマで問題が発生している」)と回答した企業と、「問題がない」(「ほとんど発生していない」+「問題は発生しているが、想定内で無難に対応できている」)と回答した企業を区別した上、別問で「業績は上昇傾向」とした回答率 (回答数/母数)にどの程度の開きがあるかを分析してみると、以下の結果となった。

品質: 「問題がある」と回答した企業に比べ、「問題がない」と回答した企業は「業績は上昇傾向」と回答する率が1.58倍高い

コスト:「問題がある」と回答した企業に比べ、「問題がない」と回答した企業は「業績は上昇傾向」と回答する率が1.63倍高い

スケジュール:「問題がある」と回答した企業に比べ、「問題がない」と回答した企業は「業績は上昇傾向」と回答する率が1.42倍高い

図4●業績とQCD水準の関係性
図4●業績とQCD水準の関係性
(出所:PwCコンサルティング)
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 この結果によると、QCDそれぞれで「問題がない」企業の方が、「問題がある」企業よりも業績が上昇傾向にあると分かる。また、QCDのうち、業績の上昇を図る上で最も重要なのは、コストに関する問題の低減と捉えられる。

品質の問題とマネジメント水準の関係性

 続いて、QCD水準とマネジメント水準の関係性についての分析結果を紹介する。1つ目は品質(Q)について。開発設計マネジメントの各項目についてマネジメント水準が「高い」と回答した企業と「低い」と回答した企業では、「品質に関する問題」について「ない」と回答する率に開きがある。その開きがどのくらいかを示したのが図5である。

図5●品質(Q)の問題とマネジメント水準の関係性
図5●品質(Q)の問題とマネジメント水準の関係性
(出所:PwCコンサルティング)
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 図5の数値は、「品質に関する問題」が「ない」との回答について、マネジメント水準が「低い」企業の回答率を「1」としたときにマネジメント水準が「高い」企業では何倍に増えるかを指す。これをマネジメント項目1つひとつについて示した。全てのマネジメント項目の平均で回答率に2.52倍の開きがあり、「マネジメント水準が高い企業は品質に関する問題が少ない」傾向にあると見て取れる。最も開きが大きかったマネジメント項目はプロジェクトマネジメント(2.91倍)で、その次はプロセス(2.87倍)と続く結果だった。